不眠症の原因と、それに用いる漢方薬はたくさんありますが、特に男性に多い例を紹介します。
33歳の男性Kさんは、1週間ほど前から夜中3時頃に目が覚め、その後眠れなくなりました。少し不安感があり、物音にビックリするような感じもあり、相談に来られました。
お話をお聞きし、舌を見ると<黄膩苔>で、漢方でいう<湿熱>が見られました。
そこで<清熱・化痰・除煩>の<温胆湯>を寝る前にお使いいただきましたところ1週間後には中途覚醒はなくなり、気分も安定してきました。
漢方で見るところの原因は、夜の飲食によって痰熱が溜っていたことによるものと考えます。漢方薬Uは特にお酒を飲んで、途中で目が覚めるような方の不眠症によく使う処方の一つです。