倦怠感と漢方

Nさんは3年前に事故をしてから不調になり、冷え、肩こり、貧血、胃痛、強い倦怠感、に加え、気分も落ち込みがちでした。
特に夏場は身体がだるく、寝転んでいたい気分で、仕事にも行けない状態でした。

そこでまずは気血両虚と考え、<婦宝当帰膠>と、疎肝剤の<加味逍遥散>などを使っていただきましたがあまり改善しませんでした。

再度お話をお聞きしたところ、毎日お酒を飲む、胃がムカムカし、食欲も低下気味とのことで、肝臓の働きも影響を受けていると考え、補肝を目的に<ウコギ含有健康食品D>と<半夏瀉心湯>に変えてお使いいただきました。

そして1か月後、寝転ぶことなく仕事が続けられたと報告をいただきました。

Nさんは、事故の影響もあったのでしょうが、それよりアルコールにより肝臓の負担が慢性的で、その結果倦怠感が強かったのではないかと思われました。
倦怠感は精神的な原因や、仕事、睡眠不足などたくさんの原因がありますので、生活状態を詳しくお聞きしての対応が必要です。

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多忙による疲れ

昨年職場復帰された33歳のYさんは、三人のお子様を育てながらお仕事をされています。
ほとんど毎日がしんどく、朝も弱いようです。
風邪を引きやすく、立ちくらみ、手足のむくみ、イライラ、便秘があり、肩こりも最近ひどくなっているようです。

Yさんは元々からだが強く、今は多忙な日々に耐えられているようですが、このままではいつ倒れられてもおかしくありません。

そこでまずは補気血のための<婦宝当帰膠>、イライラ、ストレス緩和のための疎肝剤<加味逍遥散>を併用して頂きました。
一週間ほどの服用でだいぶ元気になり、立ちくらみ、手足のむくみ、イライラなどが解消されたようです。
しばらく継続して頂くことで肩こりなどその他の症状も次第に解消されていくものだと思います。

からだが強いと思われている方でも無理が続けば大きな病気になりかねません。中医学には「未病先防」という言葉があり、予防を重視します。からだに負担をかけてしまっているのではと思われる方は一度ご相談下さい。

 

投稿者:上田 泰寛

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疲れやすい方に

36歳の女性Mさんは、貧血、冷え症、生理痛に加え脱毛が気になり、相談にこられました。

特に疲れやすいのも気になるとのことでしたので、人参地黄製剤の<瓊玉膏>をお使いいただきました。

2週間後再び来られ、朝起きが楽になった、睡眠が良くなった、生理痛が鎮痛剤を飲まなくてもよい程度に軽減されたなど、様々な効果が見られ、喜んでいただきました。

この薬は私自身が5年以上飲んで、風邪を引かなくなり、疲れを知らなくなった実績があり、疲れやすい方のファーストチョイスとしています。

なんとなく倦怠感

38歳のHさん、頭がボーとする、朝起きられない、集中力がない、食後眠くなる、などよく聞かれる症状を訴えられます。つい気分の問題でしょと言いたくなるような相談ではありますが、当のご本人はそれが辛くて、わざわざ相談に来られているわけで、気分だけではないのです。

Hさんの場合は胃腸機能が低下しているようでしたので、<半夏瀉心湯>や<補中益気湯>をお使いいただきました。

2週間後、寝起きが良くなり、食後の眠気も無くなり、お薬がぴったし合ったようです。まだ完全とは言えませんので、しばらく続けて胃腸をしっかりとすることで、疲れない身体になると思います。

漢方薬はこのような漠然とした訴えにも対応できるのが特徴です。

倦怠感が続く

38歳の女性Hさんは数年前から倦怠感があり、頭がボーとする、朝起きが不調、集中力がない、食後眠くなるなどの症状があり、特に病気でもないので漢方薬を求めて来られました。

このような症状は漢方で<気虚>といい、これに対応する代表的な処方<補中益気湯>などを使っていただきました。漢方薬Hについては先日のブログにも書きましたが 様々な方に使える有名なお薬です。

Hさんにはまず2週間お使いいただきましたが、短期間で身体が楽になり、朝起きもよく、眠気も軽減したと喜んでいただきました。

漢方薬Hは主として<補気健脾・升提>に使いますが、このほか低血圧や自律神経障害、脱肛、アトピー、男性不妊、慢性疾患など書ききれないほどのたくさんの症状に応用される優れたお薬です。

女性の気力・体力低下の症状

気力体力低下というのは日常的にありますが、女性と男性ではその対応が異なります。

38歳の女性Sさん、仕事が忙しく、とてもハードな生活を送られていた結果、体力・気力が低下し、耳が聞こえにくく、耳閉感があり、視力の低下、胃痛、立ちくらみ、など様々な症状を訴えられて来られました。

以前も仕事が忙しかったときに生理がとまったり、不安感がでたりしたこともあったようです。

そこで、補気血作用の<婦宝当帰膠>や、肝腎を補い、眼の症状にも良い<杞菊地黄丸>などをお使いいただきましたところ1ヶ月でかなり改善し、2ヶ月目には耳の症状や疲れ目、たちくらみなどもすっかり改善し、表情も明るくなってきました。

女性の疲れにはやはり<補血> <補気>の薬が必要で、男性の気力と体力の低下には<補気>と<補腎>の薬、例えば<参馬補腎丸>などが適するようです。

とにかく眠い

睡眠不足ではないのに、眠っても眠っても眠り足りない、そして昼でも瞼をふさぎたいというケースがあります。

原因は胃腸機能低下や極度の疲労などで<気虚>に陥った場合です。

25歳のMさん、昨年12月に風邪をひき、その後しっかり回復するまもなく年末で仕事を忙しくしてこられました。そして今年になってから、倦怠感が続き、夜は寝ているのに昼も眠く、瞼が落ちてくるようになり、また眉間が赤くなっていました。病院で検査を受けられましたが、結果はとくに問題ないとのことで、相談に来られました。

過去にも同じようなケースがあったので、極度の疲労による<気虚下陥>と考え、補気・健脾薬の<補中益気湯>と<参馬補腎丸>をお使いいただきました。漢方薬Hは胃腸の力を取り戻し、身体に元気をつけます。また漢方薬Jは疲れによる<気虚>と<腎虚>を改善します。1週間程度で改善するものと思われます。

このように西洋医学では問題ないが、症状は改善されないというケースは様々あり、漢方が得意とする疾患です。