子供が風邪をひきやすい

風邪が流行っています。特に子供はちょっとした気候の変化で風邪を引きやすく、学校でもらってくることも多くなります。

風邪を予防するために、この季節には大人も子供も<板藍根含有健康食品>をお勧めしていますが、根本的に風邪を引かない身体をつくるため子供には胃腸を丈夫にすることを優先します。

7歳の女の子Hちゃん、元々風邪を引きやすく、体重は18Kgで平均値23Kgを下回ります。寒がりで、食も細く、食後に時々胃痛も起こるので相談にこられました。そこで子供の漢方薬として昔から使われ、風邪を引きにくい体質をつくるため虚弱体質改善の<黄耆建中湯>を使っていただきました。

1ヵ月後、胃痛は起こらなくなり、2ヵ月後減少していた体重も元に戻り、元気になってきました。

子供は冷たいものを欲しがりますが、おなかが冷えると胃腸機能も低下しますので、これから寒い季節は特に冷たいものを与えないよう、親が気をつけるべきです。最近は様々な点で子供に対する厳しさが低下しているように思われますので、店頭では努めて親に注意するよう話しています。

子供が風邪を引きやすい

この時期になると『毎年子供がよく風邪をひき、ずっと鼻水を出して大変なんです』という相談があります。ほとんどが、痩せ型、食が細い、水やジュースをよく飲む、寒がりのタイプの子供さんです。

そして、子供の風邪予防には、おなかを強め、風邪をひかない身体を作ることが肝心です。そこでよく使うのが補気固表作用の<黄耆建中湯>といい、子供のための漢方薬といっても過言ではありません。長期間服用しても安心で、この時期お勧めの漢方薬のひとつです。

但し体質によって異なる場合がありますので、ご相談ください。

子供のうつ病

今日の新聞に、北海道の小学校4年~中学1年の生徒を対象に、北大の医師らがうつ病調査を行った結果、4,2%の子供に見られたとの報告が載っていました。

大らかな地域である北海道ですらこの率ですので、東京など競争の激しい地域ではさらに高いのでは?と思われます。

当店にも子供の精神的なトラブルの相談はたくさんあります。神経性の下痢、腹痛、イライラ、不眠などです。漢方では西洋薬のような強い作用はありませんので、子供には安心してお使いいただけます。

よく使う漢方薬は、不安感や不眠のある人に安神作用の<桂枝加竜骨牡蠣湯>を使ったり、イライラが強い場合には<抑肝散>を使います。
また、胃腸の働きを良くするものや、ハーブティで気軽に使える<エゾウコギ含有健康食品>も好評です。これからますます子供に漢方が使われるものと思います。

こどもの痙攣発作

先日てんかんの話を書きましたが、病院でてんかんと診断されてはいないが痙攣を起こすというケースがあります。

10歳の女の子、今年になってから3回痙攣を起こし、病院ではてんかんの薬を勧められましたが、服用が気になるので漢方を希望され相談を受けました。

詳しくお聞きすると、以前より大きな音に敏感であったり、癇が強い、疲れると発作が出るようだとのこと。そこで気分を安定させるため<桂枝加竜骨牡蠣湯>を使っていただいたところそれ以降痙攣発作は起きず、2ヶ月経過して身体も疲れにくくなり、順調にすごしておられます。

子供の痙攣は西洋医学的な検査が必要ですが、病院で特に問題ないとされた場合は漢方薬が安心して使え、且つよく効きますのでお勧めです。

心身症による子供の下痢

学校でのトラブルや、友達関係がうまく創れないために学校に行きにくい子供さんはたくさんおられます。登校できたとしても様々な身体的トラブルがあり困っておられます。

15歳の女の子Tさんも、ストレスを抱えていて、学校に行こうとすると胃痛になったり、学校に行ってから下痢になったりで辛い思いをされていました。

そこで少しでも力になれたらと思い、ストレスの緩和に安神薬の<桂枝加竜骨牡蠣湯>を、下痢には<桂枝加芍薬湯>を使っていただいたところ、少し気分も楽になり、胃痛も少なく、下痢は改善されました。

すべてが解決したわけではありませんが、トラブルが減り、少し楽になっただけでも本当によかったと思います。

子供の肌荒れ

子供は肌が乾燥しやすく、そのため痒くなるケースがよくあります。

原因は発達段階で皮膚が薄く、水分が失われやすいためです。そこで漢方薬をと言いたいところですが、それ位ではあまり相談に来られません。しかし、痒みがひどくなり掻きむしって出血したり化膿すると相談にお越しになります。

当然体質により異なりますが、多くは胃腸の働きを助ける<小建中湯>や昔から肌やイボに使われる<ヨクイニン>など、そして外用に漢方クリームSを併用していただきます。

子供でも安心して使えるのも漢方の特徴です。

子供の鼻閉や中耳炎

子供の鼻水や鼻閉、喘息傾向、中耳炎の相談はよくあります。原因はアレルギーの体質遺伝によるものや食生活によるものなどがあります。

5歳のKくん、年中鼻が詰まっていて息苦しく、口呼吸のためか風邪も引きやすく、咳がでるなど喘息傾向があり、相談にこられました。

お父さんがアレルギー体質ですので、子供さんも体質改善を兼ねて<衛益顆粒>と、鼻詰まりの対処に<鼻炎丸>を使っていただきました。

また、水分や冷たいものをとり過ぎないように注意していただき、1ヶ月間お使いいただいた結果、ほとんど改善しました。しかし、良くなったので先月は薬をやめたところ、再び症状が再燃したので、しばらく継続していただくことになりました。

子供の鼻のトラブルは、ほとんどが<水毒> すなわち水分や冷たいものの取りすぎで発症していますので、親が水分に注意するだけでもかなり改善するものです。

子供のてんかん

「てんかん」というと痙攣を起こして倒れるというイメージがありますが、実はてんかんにはいろいろな症状があります。

原因は脳の一部が異常に興奮状態となるため起こるもので、診断は症状や脳波、あるいは脳の画像によって行われます。

8歳のKくん、3才のころからてんかんと診断を受け、治療していましたが様々な症状が変化して出てくるので相談に来られました。聞くとことによると、病院によって診断が変わり、薬を使うと改善するが、しばらくしたら薬が効かなくなるのを繰り返しているとのことでした。そして今回は腹痛が一晩に数回起こり、治まらないとのことでした。

そこで、胃腸薬ではなく神経の興奮を抑制する目的で<抑肝散>のエキス剤を使っていただいたところ、1ヶ月で腹痛はかなり減り、喜んでいただきました。

西洋薬では薬に対する<慣れ>が生じるとのことでしたが、漢方薬ではどのような結果になるのか・・しばらく継続していただいています。

子供の花粉症

花粉症の季節を迎え、1年ぶりにお電話をいただく方が増えてきました。

その方の花粉症の症状は毎年同じ状態が発症しますので、漢方薬も例年どおりでよく、『いつものをお願いします』ということになります。

大人の場合は西洋薬を使われる方もありますが、子供の場合は漢方薬を求めてこられるケースが多いようです。処方は大人も子供も大差なく、体質と症状によって決め、衛気を高める<補気薬>や咳に<銀翹散>や<菊花のハーブティ>などを使います。

今日もお電話いただいたTさん、東京に転居されたのですが以前に使っていた子供の漢方薬を送ってくださいと連絡をいただき、懐かしく思いました。これからも長~いお付き合いになりそうです。

子供の腹痛

子供の腹痛や嘔吐の相談は時々あります。

大人の場合は潰瘍や大病の心配がありますので、漢方薬を飲む前に病院で検査を受けられたか確認し、漢方薬を使っていただきます。子供の場合はまずは<疎肝剤>などをお使いいただきます。

8歳のKくん、よく腹痛を訴えるとのことで相談にこられました。牛乳や水分を多く摂っていて、車酔いもすとのことで、これは明らかにおなかが冷えているために起こる腹痛と考え、健脾薬の<小建中湯>や、利水薬の<五苓散>を使っていただきました。

小建中湯はおなかを温め、丈夫にする薬で、味は甘く子供でも湯に溶いて飲めるものです。また、五苓散は口の渇きをとり、水分をさばく薬です。この2種類をお使いいただいて3日で痛みはなくなりました。

以前からですが、子供の要求のままに冷たい牛乳をたくさん飲ませている親が多いことに驚きます。それも寝る前とか、冬の時期など身体が冷える時にも同じように飲むのは問題があります。

牛乳に限らず、冷たい飲み物は習慣的に避けたいものです。