声が出にくい!

喘息や気管支炎ではないのに声が出にくいという相談は時々あります。当然耳鼻科や内科で診察を受け、ポリープなどの異常がない方です。

その原因のひとつは、気滞(ストレスなどで気分が滞っている)によって、咽の緊張があり、咽に何か異物があるような感じがするという方です。もうひとつは、身体の疲労などで声を出すに必要な(充分な)空気が吸えず、且つ肺の力が弱い場合です。

38歳の男性Kさん、しゃべるときに咽に力を入れないと声が出にくいとの相談を受けました。特に午後からや、疲れたときにひどくなるとのこと。

そこで、肺と腎の力が低下していると考え、<八仙丸>をお使いいただきました。3ヶ月間続けていただき、咳や痰は少なくなり、少し楽にはなりましたが、声の出にくさは改善しませんでした。

再度問診を取り直し、今度は虚弱に使う<双料参茸丸>に変更したところ、3日目から声が楽になり始めました。同じ肺腎を補う薬ですが、この漢方薬には<冬虫夏草>が含まれ、喘息や気管支のトラブルには適しているもので、Kさんもしばらく続けられればすっかり改善すると思われます。

梅雨明けを知らせる蝉の声

にぎやかな蝉の声が聞かれるようになると梅雨明けです。

京都も、昨日とはガラリと変わって今日は真夏日のような天候で、厳しい夏の始まりを感じさせます。

自然は毎年周期的に巡ってくるものですが、地球温暖化にともなって時期も変化し、蝉もいつから鳴き始めるのか判断がむつかしくなり、困っていることと思います?? そのほか、地震や台風などの急変する自然の変化に対し、動物や昆虫は敏感に感じ取り、反応して動きだすこともあるようです。

一方、人間は感覚が低下し、自然が失われていることを体感することはできませんので、ますます自然が破壊されるのです。

今朝は蝉によって季節の変化を感じ取ることを教えてもらいました。

めまいにはやっぱり漢方!

めまいの話は何度も書いていますがやはり漢方が得意とする分野で、短期間で改善します。

75歳のSさん、突然の回転性めまいが起こり、病院で手当を受けたが良くならず、娘さんが相談に来られました。まだ家の中を歩くのもフラフラして怖とのこと。

体格は普通で、特徴的なことも少ないのですがただひとつ、極度に冷え症で夏も身体の芯が冷たいということでした。

そこで、当面の症状を改善する利水作用の<沢瀉湯>と<腎陽虚>を改善する<真武湯>を5日分使っていただきました。その結果、すっかり良くなり身体もしっかりしてきたとのことでしたが、今後が不安なので<真武湯>を継続していただいています。

高齢者や体力低下、冷え症の方のめまいには<真武湯>がピタリと効きますが、今回も予想通りの結果で喜んでいただきました。

二日酔い予防には!

メルマガでも何度か紹介していますが、二日酔いの予防には自分も含め!たくさんの実績があります。

30歳位の男性、仕事で飲む機会が多く、ついつい大量に飲んでしまい、いつも二日酔いになると言って相談に来られました。そこで田七に蛇胆を合わせた健康食品を2回分お持ちいただきました。

それから1週間後『あれは良く効いた! 二日酔いを全くしなかった』と喜んで報告に来られました。そしてこれからは常備しておくことにしたとのことです。

蛇胆が多く含まれている新しい製品はビジネスマンにはお勧めの【逸品】です。

中国漢方 もいろいろです

先日、ご高齢の方から電話でお問い合わせを受け、「中国人が中国漢方を売りにきたのだが大丈夫ですか?」とのこと。

この方の話によると、五臓六腑のうちで一番大事なのは「脾」でここを丈夫にしガンにもならない、長生きできるという漢方薬を勧められたようです。

漢方薬の内容についてはコメントできませんが、中国の漢方薬の安全性が問題になっている中、信頼できる店舗で求めるようにアドバイスをしました。薬局で売っている中国漢方薬は、厚生省の許可を得たもので安全ですが、直輸入や中国で売っている漢方薬は危険なものがあり、過去にもたくさん事故を起こしました。

商品の成分まで個人で調べることはできないので、せめて信頼できるメーカーや、薬局のように許可を得た店舗で購入することが大切です。自分の安全は自分で守ってください。

祇園祭もおわりました

とは言っても、山鉾巡行が終わっただけで、この後も

24日 花傘巡行、

28日神輿洗式、

31日疫神社夏越祭など、

無病息災の儀式は続きます。

今年の山鉾は雨で大変でした。

10日鉾建ては朝から雨、

12日の曳き初めも雨、

14日の宵々々山はどしゃ降りで人出もパラパラ、

15日の宵々山は台風が通り過ぎた後で、42万人の人出でした。

16日宵山も夕方から雨がパラパラで38万人、

17日の巡行日は朝一番に降ってその後やみました。

これだけ雨に見舞われた祇園祭も珍しいです。それでも日程変更がないのが歴史ですね。

この大きなイベントも、多くの方の寄付で成り立っているのです。

祇園祭速報 3

台風を目前に控えた京都ですが、祇園祭の観光客は増えてきました。今日から大通りが歩行者天国になりますが、露天商もこの雨で大変な様子です。

長刀鉾ではみやげ物が売れていましたが、雨の中でアルバイトも大変です。

なんといっても<厄除けのちまき>がみやげの代表です。中味はないので食べられません。

長刀鉾では、昔のしきたりが受け継がれ、鉾に乗れないという<女人禁制>です。

街では、露天での汚れを嫌い、会社の入り口はすべてシートなどで覆われます。毎年後片付けが大変なんです。

通りで配っているただのウチワは、毎年異なって風物のひとつとなっています。

台風が早く通り抜けてくれることを祈って!!!!

祇園祭速報 2

雨の中、祇園祭の準備は着々と進んでいます。

今日は鉾の曳き初めがありました。組み上がった<菊水鉾>の動きを確認するため、囃子方も乗り込み、当日さながらで50mほど動きました。

<長刀鉾>も飾りつけが終わりました。

雨のため前掛にもビニールが覆って美しい飾りが見えません。

連日の作業でお疲れ? 

信号待ちで車から降りて写真を撮る人も! 

祇園祭速報  1

昨日の胴組み(本体の台座組み立て)に続き、今日は<縄がらみ> すなわち釘や金具を使わず、くさびと縄でくみ上げられました。あいにくパラパラ雨が降り、シ ートの下での作業でしたが、昔から祇園祭には雨がつき物で、慣れた様子でした。

その後、真木(長刀が取り付く長~い柱)が取り付けられ、しっかりと台座に固定されました。

午後からは鉾たてが多くの観客の見守る中、太いロープで引き上げられ高さ22mの鉾が立ちました。昔は人手で引いたとの事ですが、現在はウインチを使っています。

長刀鉾保存会の事務所にこれだけの資材が保管されているのには驚きです。

なお、山鉾巡行のコースは次のとおりです。

これで、仕事をサボっているのもバレバレですね。

慢性の鼻閉

鼻閉は、子供や若い男性によくみられ、漢方薬で改善するケースは大変多いです。

遠方よりわざわざ京都にこられた27歳の男性Mさん、高校時代より慢性副鼻腔炎で鼻閉が続いていました。今までも耳鼻科の治療を受けたり、抗生物質を服用したり、漢方薬も10種類以上使ってこられました。そして他店で求めた<荊芥連翹湯>がいちばんましだったが、しかしスッキリはしないとのことで相談にこられました。

そこで鼻閉のファーストチョイス<鼻淵丸>だけを使っていただき、様子を見ることにしました。1ヶ月後来店され、結果をお聞きしたところ、飲んだその日からすぐに効果が現れ、1ヶ月で8割方良くなったと喜んでいただきました。あまりの速さに驚きのご報告でした。

漢方薬Bは構成生薬の<蒼耳子>が鼻の穴を掃除してくれるという、効果の早い漢方薬として有名です。