長期間続くめまい

めまいの症例はたくさん書いてきましたが、いずれも引き金になったことや原因を探ることで、改善の方向が見えてきます。

37歳の男性Tさん、昨年8月以来8ヶ月間、朝起きて動き出すとフワフワし、足がよろける感じが毎日のように続いていました。もちろん、脳検査や耳鼻科での検査などすべて受けてきましたが特に異常は認められず、漢方薬での改善を訪ねてこられました。

そこでまず発症した時のことやきっかけを訪ねましたが、特に何も変わったことなく突然に生じたとのことでした。体質判断や、頭冒感、動いて悪くなるなどから水毒によるめまいと考え、<沢瀉湯>などをお使いいただきました。

2週間後、ふらつきの回数は軽減し、頭が重い感じもなくなりました。そこで改めて発症時期の話をお聞きしたところ、健康のために毎日歩き始めたので、アイスコーヒーを毎日たくさん飲んでいたことを思い出したとのことでした。やはりここに原因があったようです。まだ寛解まではいきませんが、改善の方針が決まり安心されていました。

相談の中で原因を早く捉えることの必要性を痛感しました。

海精宝はおいしいか?

昨日に続き、もう一つの新製品を試食してみました。

この健康食品『海精宝』は、中国で有名な漢方薬<聚精丸>や<五子衍宗丸>、<魚鰾五子丸>に加減を重ね、海の人参といわれる魚鰾を中心に、枸杞子、沙苑子、酒黄精、マカの5種類の生薬が配合された健康食品です。中国では、聚精丸や五子衍宗丸は、強壮効果に優れ、不妊治療に用いられています。

また魚鰾はニベ科の魚の浮き袋を炒ったもので、中国では食材としてよく用いられています。成分はコラーゲンやムコ多糖類、ビタミン 、亜鉛、セリン、鉄分などが豊富に含まれ、昔から海の人参『海洋人参』として知られています。私も先日天津での男科研修に行った時にも食べてきました。キクラゲのようで、さっぱりしていて美味しかったです。おかげさまで、元気になりました!

漢方薬用ソープは気持ちいい!

様々な新製品が発売されますが、当店で取り扱うものはすべて先ずは自分達で使ってみることにしています。

今回発売されたのは『漢方薬用ソープ』という、主に皮膚病や肌荒れなどの方に最適のソープです。成分は低刺激性植物由来せっけんに、人参、当帰、紫根、苦参、地楡などの生薬成分が配合されていますので、肌荒れを防ぎ、潤いを保ちながら、汚れをやさしく洗い流します。

泡たてして使いますので、少量で顔や身体にも使えます。スタッフで早速試してみると、手を洗った後がツルツル! スッキリ! 爽やか! で、みんな手を握りあっていました。

寒冷蕁麻疹の相談

気候が暖かくなり、多汗の相談が増えてきました。しかしこの時期でも、風邪に当たったり、冷えると蕁麻疹が出るという<寒冷蕁麻疹>のご相談がありました。

大学生の男性Aさんは中学生の頃から蕁麻疹を発症、寒い時期に手や顔などの露出部分が痒くなるという状況でした。当然、冷えが慢性的にあり、お風呂を出た後もすぐに冷えて発症するようです。

医院では抗アレルギー薬をもらわれていたのですが、長い間飲んでいても治らないのでもうやめて、漢方薬で根本治療をしたいとのことです。

そこで、体質もあわせて判断し、温腎補陽利水作用の<真武湯>をお使いいただきました。女性で冷え症・貧血傾向があるような方には<当帰四逆加呉茱萸生姜湯>を使うこともありますが、いずれにしても身体の中からしっかり温めることで改善でき、根本治療になるのも漢方の特徴です。

天津に来ています おまけ編

中国の料理は脂濃いと思われがちですが、店によってずいぶん異なり、食も中国の楽しみのひとつです。

天津の3大名物というと <狗不理包子:パオズ > <十八街麻花:マーファー> <耳朶眼炸炸羔:ジャーガオ>の3つと言われますが、それ以外にも種類は多くあります。狗不理包子はこれです。

また、他店で見た餃子の皮のようなものを丸めて蒸したもの(名前は不明)も美味しかったですね。

ビールも最近は冷やしたものが出てきます。   

天津に来ています 3

天津曹開鏞中医男科医院に研修に行きました。

この病院は男性トラブル専門の医院で、男性不妊症、性機能障害、前立腺トラブル、などを中医学で治療している、中国で最も有名な医院です。中国各地から飛行機で相談に来ています。日本では男性の相談は内科や泌尿器科ですが、なかなか診察を受けにくいもの。こんな専門の先生がいると安心だと思います。

入り口には<すべての男性に元気を届け、それぞれの家庭をもっと幸せに>のスローガンが掲げられています。

研修のあと、記念の書物や、曹開鏞先生の製薬工場で作っている漢方薬をいただきました。あとで知ったことですが、中国では有名な男性用漢方薬のようです。写真は曹開鏞先生

天津に来ています 2

昨日の続きですが、天津の古い住宅街はほとんど取り壊され、主な道路から見る町並みは10年前とは比べ物にならないほど美しくなっています。しかし、地元の人たちは、古い町には人間のつながりがあって暖かかったが、高層マンションが増えてからは人間が疎外になり、寂しい思いがするとのこと、どこの国も同じです。

天津の観光地<天津テレビタワー>は高さ415mで中国第2番目の高さを誇る名所となっています。タワーそのものは昔と変わっていませんでしたが、入り口は厳しい警戒で、空港並みのボディチェックがあり、手持ちの飲料はすべて入り口に置いておくなど、オリンピックを控えての厳戒態勢を身近に感じました。

レストランでは衛生面も改善され、日本では見られない光景を見ました。グラス、カップ、皿、スプーンが消毒済みと書かれてラッピングされていました。これもオリンピックがきっかけでしょうか? 

天津市の中心地の近くには瀋陽道古物市場という骨董屋が連なる街並みがあります。玉石や泥人形、飾り物、書画などがたくさんありますが、その入り口で昔懐かしい<飴細工>を見つけました。繊細な芸術品のようです。

 

天津に来ています

1日から天津にきています。

行き先は<天津曹開鏞中医男科医院>という、中国でもトップの男科専門の医院で、ここでの男科の特別研修に参加しています。研修内容は後日に紹介することとして、天津の状況を紹介しますと・・・

実は11年前にも天津での研修と製薬工場視察に来たことがあるのですが、それから大きく変わり、中国の他の都市と同様に高層ビルやマンションが乱立しています。特にオリンピックを控え、急ピッチで環境整備やビル建設が進んでいます。

 

あわせて黄砂かスモッグかわからないひどい霞で、青空がまったく見えないのは北京と同様です。

天津ではオリンピックの種目のサッカーが開催されますので、世界中のサポータが押し寄せることが予想されます。すでにサッカースタジアムも完成のようです。

 

天津濱海国際空港は4月28日より新しいターミナルビルができ、新しいビルの中を歩いてきました。

 

以前、中国のゴールデンウイークは7日間休みだったのが、最近は3日と短くなりました。ちょうど到着日がメーデーでしたので、街や道路には国旗が飾られています。

中国の経済発展がすざましいことを実感した初日でした。

とてもうれしい出来事!

先日、当店のお客様Aさんのピアノ・コンサートに行ってきました。

Aさんは音楽の勉強で海外留学された後日本に帰ってこられたのですが、環境や仕事のことなどで悩まれ、不安感やイライラで精神的に不安定な日々を過ごしておられました。そして感情の起伏が激しく、お母さんが心配になって当店に相談に来られました。その後ご本人も来られ、少しでも気分が落ち着くようにと、状況にあわせて様々な漢方薬や<健康食品茶>などをお使いいただいていました。

2年半ほど経過したころからあまり来られなくなったなあと思っていたところ、先日ピアノ・コンサートを開催するとご招待いただきました。正直なところ、単独のコンサートなんて大丈夫かなあと思いつつ、当日は半分期待と半分不安を持ちながら参加しました。

アナウンサーもなく、完全な独演会で、聴衆も緊張の中Aさんが登場、一礼した後ピアノに向かい、かなりの時間をとって心を集中させた後の第1打でした。その寸前まで、緊張のあまりピアノが弾けないのではと観客席の多くが心配していた様子だったのですが、それもすぐに打ち消され音楽に引き込まれました。

Aさん独特のやさしいピアノタッチと、且つしっかりとした音、感情を豊かに表現した旋律、全部で2時間弱の長い演奏にも係わらず、譜面がない暗譜での演奏、Aさんの気持ちが伝わるような感動する演奏会でした。そしてAさんがこんなにすばらしい技量と感性の持ち主であることを改めて知ることができました。

久々にとてもうれしい気分になりました。

Aさん、感動をありがとう!!

街の中の静寂

日曜日に出かけたついでに、京都御所に立ち寄ってきました。

幸いにも晴天に恵まれ、ゆっくりと木陰を楽しむ人たちがにぎわっていました。御苑は植物がいっぱいで、名残桜と山吹が鮮やかな色を咲き誇っていました。

わずかの自然も大切にしたいものですね。