先日吉野の千本桜を見に行ったとき、日頃取り扱っている「陀羅尼助」の製造元の店舗を見つけました。
江戸時代に流行った薬屋の金看板など、和漢薬の歴史を感じさせるものがたくさんありました。
今日GMP(医薬品の製造管理及び品質管理の基準)が厳しく、製造業許可が取りにくくなっている中で、綿々と歴史を刻んでいることには感服するものです。
なお陀羅尼助は、修験道の開祖である役の行者(役ノ小角)が今から1300年前大峰山の開山の際、山中に生え繁るキハダ(黄肌)を煮てそのエキスを取ったところ、胃腸の病をはじめ色々な、内臓、外傷にも薬効のある事を知りました。(藤井利三郎サイトより)
主成分のオウバク(黄柏)は抗炎症作用があり、消炎、消化促進に働き、センブリ(当薬)は「千回振出してもまだ苦い」ということから名づけられ、胃のむかつきやもたれを改善する消化剤として用いられます。
日本にもまだたくさんの和漢薬が残っていますね。
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