過敏性腸症候群は、検査をしても炎症や異常が見つからないが、下痢や便秘、腹痛などを生じる疾患で、若い方によくみられます。
漢方では、緊張を緩和するものや、腸の過敏な動きを緩和する薬を使い、比較的短期間に改善が見られます。
25歳の女性Mさん、昨年に勤務地が移動になり、電車通勤途上に電車が止まったのをきっかけに、症状が出始めました。
元々胃弱でしたが、さらに朝方の腹痛や下痢、胃もたれ、不安感、気分はユーウツで、相談に来られました。
そこで気分をリラックスして緊張を緩和するため、心血を補う<遠志>や<酸棗仁>の含まれる漢方薬と、下痢を改善する漢方薬を併用いただきました。
1か月ご、胃痛はなくなり、下痢もかなり改善してきました。
電車中の不安感も軽減し、気分も楽になってきました。
精神的な落ち着きが症状を軽減し、症状の軽減がまた気分を安定させてくれる、 という良い循環が生まれてくると、改善がさらに早くなります。
漢方薬が得意とする症状のひとつです。
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