神経性胃痛の漢方
いつの世もストレスは避けられないものですが、その最初に現れる症状が胃腸トラブルです。また胃痛や吐き気に加え、最近は逆流性食道炎も増えています。
漢方では逆流の原因は、本来<気は下降>するものですが、それが上に向いて<気の上昇>が起きるために、胃酸なども逆流すると考えます。
ストレス性胃痛の代表処方は<四逆散>ですが、逆流性の場合は<半夏瀉心湯>や<柴胡疎肝湯>です。
38歳の女性Sさん、不安を感じやすく、動悸、不眠、吐き気、胃痛、便秘、下痢等の症状が出やすいとのご相談でした。
従来はその時の状況に合わせて<半夏瀉心湯>、<甘麦大棗湯>、<開気丸>などを使い分けていただきました。
今回は、夜中にみぞおちの痛みや吐き気、悪夢、げっぷ、背中や首が凝るとのことで、今回は<四逆散>をお使いいただきました。
そして1週間もしないうちにずいぶん楽になりました。
ストレスによる気の巡りが影響していたようです。
その時々の症状にあわせて、漢方薬を使い分け出来るようになると、とても便利です。
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