脳脊髄液減少症(低髄液圧症)と漢方
脳と脊髄は、硬膜の中に入っていて、この袋の中は透明の髄液で満たされています。
通常は髄液の圧は一定ですが、なんらかの原因で髄液圧が低下して、起立性頭痛や頚部の痛み、倦怠、めまい、吐き気などの症状が起きます。
その原因は、自律神経や体質的な原因に加え、硬膜からの髄液の漏れによることも言われています。
39歳のOさん、強い頭痛と、立っているのが辛くなり、病院で検査を受けたところ、低髄液圧症と診断を受けました。
しかし治療方法は1週間の入院による安静と水分補給、点滴だけで、決定的な治療法はなく、漢方相談に来られました。
そこで髄液が減少することは、中医学では腎水が不足している状態と考え、腎の力を高め、腎陰を増やすための漢方薬を使っていただきました。
1週間後、頭痛は楽になり、立っていられる時間も増えてきました。
このまま続けていくとしっかり改善するのではと思われます。
中医学では、脳は髄の固まりで、髄は腎が作ると考えられています。
また古典でも脳の事を<髄海>とも言います。髄海は腎によって養われていると考えます。
中医学の古典、「黄帝内経」(紀元前206年~後8年)の中にも『髄海が不足すると、頭がふらつき耳鳴りがし、足腰がだるく、めまいがし、気力が萎えて横になっている』という文章がみられます。
まさに現代の、髄液減少症のことを書いてあるように思われます。
科学機器、検査機器の無い時代に、このようなことが考えられていることに感服するばかりです
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