背中のこわばり・痛み

肩や首のこりについて先日事例を書きましたが、さらにひどくなると背中がこわばり、腕がしびれたり、痛みが生じる時もあります。

原因の多くはストレスによって筋肉の緊張状態が生じていると思われます。特に中年の女性に多く見られるようです。

57歳の女性Hさん、3年前からご家庭の関係でストレスが多く、その頃から、頭がしびれる、背中がこわばる、肩や首がつまる、胃の上部がつまる感じ、わき腹が痛むなど、様々な症状が出現しました。当然、病院に行ってCTやMRIなど、あらゆる検査を受けられたのですが全く異常は無く、精神的なものであろうと<デパス>を処方されました。その後、服用していたものの症状は完治しないので、漢方相談にこられました。

このような症状はすべてストレスによる<気滞>によって生じていると考えられ、漢方薬は、気のめぐりを改善し、血流をよくし、緊張を緩和する、疎肝作用の<加味逍遥散> や 平肝作用の<釣藤散>をお使いいただきました。このほか<葛根湯>なども使うケースがあります。

2週間ほどで少し変化が感じられるものと思われます。