足がピクピクする

高齢者で夜間に足がピクピクするとか、痛みが出る、こむら返りや痙攣が起こると言う方があります。これらの多くは末梢血流の悪化により、筋肉が滋養されないために起こるようです。

74歳の女性Hさん、以前から頭痛、目の奥の痛み、不眠など、自律神経に関わる多くのトラブルを訴えておられ、漢方薬を使っていただいていました。気分が安定するものや気の流れを良くするもの、血流を良くする漢方などではあまり改善せずにいました。

最近は足がピクピクすることが増えてきたので、今までの漢方薬に変えて、補血活血作用の<疎経活血湯>だけを使っていただきましたところ、10日ほど過ぎた頃から、足のピクピクも軽減し、合わせて目の奥の痛みも楽になったとの報告を受けました。

この<疎経活血湯>は末梢に血液を送り、栄養を与える働きがある漢方薬で、こむら返りにはよく使われるものです。

多くのトラブルを訴えられていたので、ついつい自律神経に原因があると捉えてしまっていましたが、結果から考えると高齢化による血液不足が原因であることを教えていただきました。