坐骨神経痛は腰から足に続く坐骨神経が刺激を受けて痛みや痺れが生じる疾患です。
漢方ではその原因を、風、寒、湿、血瘀、肝腎不足などと捉えますが、これらの要因が重なり合って複雑になっているケースがよくあります。
88歳のKさん、数年前から足腰の痛みが酷くなり、特に朝起きが不調で立つのが辛いこともありました。
身体は冷えが強く、脚はむくみやすく、朝方は脚がつることもよくありました。
そこで原因は年齢による筋肉量の低下や、下肢の冷えと考えて、<風寒湿痺>、<肝腎両虚>に適し、高齢者にはよく用いる<独活寄生湯>をお使いいただきました。
また、脚がつることも考え、<補血>と<活血>作用の<疎経活血湯>を併用いただきました。
最初の数か月間は痛みが軽減し、脚のつりも軽減していたのですが、寒い時期になると再び痛みが出始めました。むくみも続いていたので漢方薬を変更し、<五積散>をお使いいただきました。
その後は痛みが軽減しています。
但し、年齢と共に筋肉は衰えていくので、さらに<補腎薬>や<活血通絡薬>が必要になるかと思います。
状況が変わればそれに合わせて漢方薬も変えていくのが通常です。

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