胸痛の原因は、心臓疾患以外にも神経痛や心因性によるものなどたくさんあります。
これらを見極めるために確認することが、日本呼吸器学会のページにわかりやすく記載されています。
1,どのような痛みか
2,どこが痛いか
3,どのくらい持続するか
4,どのような時に痛むか
5,ほかに症状があるか
などで、原因を推測するとのことです。
46歳のKさん、昨年秋の早朝に突然胸痛が出て救急搬送、検査の結果は冠攣縮性狭心症の疑いとの診断でした。
その後も時々胸痛が起き、ニトロペンを時々服用されていましたが、漢方で改善できないかと相談をお受けしました。
その他の症状は、息苦しい、咽がつまる、胸が熱くなる、夜に動悸がしやすい、不安感や緊張感がある、
そして発作のニトロペンが効きにくいとのことでしたので、血管の問題だけではなく、心因性も関連していると思われました。
そこで漢方薬は、更年期に用いる疎肝剤や丹参製剤などをお使いいただきました。
また、胸の熱くなる感じは漢方で<陰虚火旺>と捉え、滋陰降火剤を使いました。
1か月ほど経過し、胸の圧迫感や熱くなる感じは軽減、睡眠や動悸も減ってきました。
そこで、胸痛が不安、イライラの時に出やすいとのことでしたので、今回は安神薬を併用していただきました。
この事例では、不安感などの心因性で冠攣縮を起こしたと思われ、安神薬で完治するのではと考えています。
投稿者:古村学

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