蕁麻疹は原因を捉えることで短期に改善
55歳の女性Kさん、この春先に蕁麻疹が発症し、抗アレルギー剤などを服用していましたが、3か月を過ぎるころから薬が効かなくなり、相談に来られました。
蕁麻疹は背中や脚など体幹部全体的に発生し、特に圧迫部に多く見られました。
1日のうちで夕方から夜に発生しやすく、色は紅く、膨疹になり、数時間で引いていました。
舌診では、やや微紅舌で白苔、地図舌でストレスを受けやすいタイプでした。
比較的細身で色白、過去に手術を受けられたこともあり、疲れやすいようでした。
血液検査ではγGTPが高く、アルコールを飲むと上がりやすいとのことでした。
そこでこの蕁麻疹の原因は、肝臓の解毒作用が弱いためと考え<木鶏丹>をお使いいただきました。
2週間後、蕁麻疹は全く変化なく、毎日発症していました。
特に圧迫部に酷く発生していました。
これは肝臓が原因ではなく、皮膚の弱いところに発生する<表虚>すなわち皮膚が過敏なためにちょっとした摩擦や熱の変化で出るのではと考え、今回は<桂枝加黄蓍湯>をお使いいただきました。
そして2週間後にお越しの時は、蕁麻疹の出る回数が減り、出る範囲も狭くなり、8割方治まりました。薬を変更して2日目から大きく変化したとのことでした。
舌診では前回に比べ、良い状態になり、地図舌も消えていました。それだけ蕁麻疹のストレスが軽減したものと考えます。
蕁麻疹も他の疾患と同様、原因を的確に捉えれば、改善は短期間です。しっかりお尋ねし、しっかり弁証することが大切ですね。
笠置山もみじ公園にて
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