背骨の骨折による痺れ

73歳の女性Tさんは4年前に背骨を骨折して以来右手右足の痺れがあり、朝方は比較的調子が良いのですが、夕方になると痺れや痛みが強くなり、また慢性腰痛もあって当店に相談に来られました。

この痛みは中医学で<不通即痛>といい、気血の流れが通じないために痛みが出ていると考えます。そこで体質をお聞きした上で、補肝腎作用の<独活寄生湯>と、活血作用の<疎経活血湯>をお使いいただきました。

1ヵ月後、脚の痺れはかなり改善し、足指先付近の痺れが残る程度にまで回復しました。長期間の疾患ですのでかなり時間がかかると思われたのですが、薬が適合して予想外の短期間で改善した例となりました。

<独活寄生湯>は比較的高齢の方の足腰の痛みによく使いますが、いつも期待に応えてくれる優れた漢方薬です。