今年を締めくくるうれしいお便り

『声が出にくい』という相談を受けてから約1年間、Kさんとはメールでやり取りをしながらお薬を変えてきました。そして少ししずつ改善傾向はあったのですが、今日はずいぶん良くなって『まだ十分ではないですが、以前に比べると楽で、本当に嬉しいです。』とのご報告をいただきました。

Kさんは「話し始めに声が出にくく、力が入ってしまう」という症状で、漢方では<肺腎陰虚>の証ととらえ、滋補肺腎のお薬を使ってきました。

最初は<麦門冬湯>で口渇と咽のかすれが改善し、次の<響声破笛丸>で声の出やすさは少し良くなりましたが、スッキリしませんでした。

そこで滋陰清肺作用の百合が含まれる漢方薬をお使いいただきましたところ、一気に良くなり嬉しいメールをいただきました。

この症状の原因と対処法はわかっていても、使う処方によって結果に差が出ます。今回は最後の手段として煎じ薬を使っていただきましたが、これなら最初から煎じることをいとわず、お使いいただいたほうが良かったのかと思いました。

いずれにしても年末に良い報告をいただいたことが嬉しいです。Kさん、ありがとうございました。