ストレスと湿疹

湿疹の原因は様々で、なかなか治りにくいものや思わぬことで良くなるケースもあります。今日はその良いほうの症例です。

23歳の男子学生さん、胸部、腹部、腕、背中などに赤く小さな発疹がたくさん発生し、汗で悪化したり、食後やお風呂で温まった時に痒みが強くなり、睡眠中も引っ掻いているようでした。また便秘気味で、季節に影響すること、上半身に集中していることなどを考え合わせ、神経症状に使う<加味逍遥散>や、清熱作用で便通をよくする<清営顆粒>を使っていただきました。

14日後、少し熱っぽさは取れたものの湿疹は良くならず、さらに<黄連解毒湯>を加えて14日経過し、湿疹はすっかり消えてしまいました。

あまりの早さに驚き、詳しく経過を聞いたところ、難しい国家試験を受けるため無理してきたことが関連していたようで、テストが終わってから良くなって来たとのこと。漢方薬だけでなく、ストレスから開放されて、血熱がとれたことがポイントとなったようです。

ストレスが身体にいかに影響するかを学びました。