減少する野菜の栄養

最近は野菜が年間を通して何でも手に入り、個々の野菜の旬がわからなくなってきました。いわんや子供たちは野菜がどのように育っているか知らないことも多いのではないでしょうか?

それよりも大切なことは、野菜の栄養が極度になくなっていることが「日本食品標準成分表」で明らかになっています。

例えば、ほうれん草に含まれるビタミンAは、昭和25年の「成分表」で100g中に8000 IU あったのが、平成12年の表では700 IU になり、8.8%まで減少しています。同様に鉄分は13mgが2mgまで減少しています。その他の野菜も同様に大幅に減っています。

その原因は、土壌の劣化や栽培しやすさを求めた品種改良など様々な要因がありますが、野菜がビタミンなどの栄養源でなくなり、甘みや旨みだけが重視されることに疑問を感じます。

いずれビタミンはサプリメントで充分という『不思議な世の中』になりそうです。

皆さんはこの現実をどう思われるのでしょうか?