寝つかれない!

不眠の話は何度か書いていますが寝付きにくいというのはなかなか改善しないものです。
しかし、その方の体質を正確に捉えれば、うまくいくケースもあります。

64歳の女性Hさん、かなり昔から寝付かれないので、いつも睡眠導入剤を飲んでおられました。しかし、Hさんの他の疾患が漢方薬でよくなったので、こんどは不眠の漢方を欲しいと言って来られました。

寝つきが悪く、目覚めることも多く、夢をよく見る、気分が高ぶりやすい性質で、舌は白苔の水分過多状態でした。そこで清熱除煩安神作用の<温胆湯>をお使いいただきました。この薬は、水分を多く摂ったり、ビールをよく飲んで、夢をよく見る方の不眠にはよく使うものです。

1週間経過後、西洋薬を使わなくても、少し眠くなるように変わってきたと言われ、喜んでいただきました。しばらく継続されると体質も改善され、症状も良くなるものと思われます。