中医学研究会で勉強

今日は中医学の研究会に出席し、鬱証(うつ病)や更年期障害に関する勉強をしました。

春先は昔から木の芽時といって、気分が不安定になる時期で、この種の相談も増えます。

鬱証の進行した状態に<肝風内動>という状態があります。この意味は、身体の中の陽気の変動が、身体の動きに影響するというもので、症状としては、めまいや手足の痺れ、締め付け感、震え、ひどい場合は痙攣状態や歩行困難まで起こします。

西洋医学ではすぐに脳のMRIをとって検査する対象です。しかし、検査をしても、何も異常がない場合には漢方の出番で、陽気を鎮めて安定させる漢方薬があるのです。

医学が発達していなかった時代から、こういった症状があり、且つ解決策もあったことに歴史の奥深さを感じます。

3件のコメント

  1. kaori

    私は4年半ほど前に仕事のストレスをきっかけ
    として鬱病を発症し、休職と復職を繰り返し
    ながら、様々な抗鬱剤を処方されて現在に
    至っています。どの抗鬱剤も、劇的に効いた
    と感じられるものはなく、抗不安薬も様々な
    ものを試しましたが、これといったものは
    ないのが現状です。先日、主治医に、漢方薬を
    勧められ、桂枝加芍薬湯と四物湯の組み合わせがストレスによる鬱症状に効くと言われたのですが、単体ではどちらも鬱と何の関係もなく
    思われ、薬局でも聞いたのですが解りませんでした。古村先生はこの二つと鬱との関係について何かご存じないでしょうか?長くなりまして申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます。

  2. いちべえ

    kaori様
    ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
    長い間のうつ病でつらいこととお察しいたします。
    お書きいただきました漢方薬について、枝加芍薬湯は神経性の下痢や腹痛に使い、四物湯は貧血などの血液不足に使います。これ以外にも不安感など神経疾患に使う漢方薬はたくさんあります。ただし、体質により様々な使い方をしますので、体質をお伺いしてからの判断になります。もし、お薬を相談してみようとお考えでしたら詳しい問診票をお送りください。
    https://www.kanpou.info/FS-APL/FS-Form/form.cgi?Code=query2_1
    では宜しくお願いします。

  3. kaori

    ご丁寧な説明ありがとうございました。
    主治医に確認したところ、確かにこれは
    普通の漢方の処方とは異なるが、
    九州で有名な精神科の医師が実際に臨床で
    桂枝加芍薬湯と四物湯を併せて処方することで
    ストレスによる鬱症状の改善を見た、特殊な
    処方だったようです。
    私も2週間処方されましたが、症状に改善が
    見られず、昼間に強度の眠気が出たり、逆に
    精神症状が悪化したりしたため、処方は取りやめになりました。

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