HSPと更年期の不定愁訴
HSPとはハイリー・センシティブ・パーソンの略称で、感受性が強く敏感な気質もった人を言います。
そのため、少しのことでも気になり、落ちこむ、急な変化に弱く動揺する、些細なことでも深く考えすぎてしまうなどの先天的な性質であり、精神疾患ではありません。
ただし、その性質が日常生活に影響を及ぼす場合は、気分に作用する漢方薬を使うことで改善が可能です。
50歳のKさん、家族の心配事をきっかけに、胃が重くなり、下痢気味、食欲低下、寝汗、不安感、不眠などが出てきました。年齢的にも更年期の時期で、ホルモンの影響もあったかもしれません。
そこでまずは体の元気の源である胃腸を整える、健脾・降気薬や化痰。・理気薬を、不眠には、滋陰・養心安神薬などを併用いただきました。
結果、少しづつ症状が改善されてきましたが、便秘と関節部位の痛みが改善しないのでお薬を潤腸通便薬や疎肝薬に変更しました。
更年期の時期にはいわゆる不定愁訴が多く見られますが、元々HSPの方はその症状が強く現れる傾向があります。
先天的なHSPと更年期の症状は、時間をかけてこまかな対応が必要になります。
秋の伊吹山
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