舌がピリピリ

舌がピリピリする、食べ物で舌がしみる時がある、というご相談がよくあります。

舌のピリピリ感の原因は、漢方では主に2種類あります。

一つは<肝火>や<心火>といって、ストレスによって気分が昂ぶって起きるものと、もう一つは<陰虚>といって、身体の潤いが減少して舌が乾燥状態になった時です。

78歳のMさん、以前から胃腸が弱く、風邪も引きやすい虚弱体質でした。
いろいろな症状があり、その都度漢方薬を調整してきましたが、今回は舌がピリピリして痛むとの相談でした。

舌を見ると少し赤みが強く、苔がなく、裂紋があり、明らかな<陰虚>体質でした。
そこで清熱滋陰作用の<滋陰降火湯>をお使いいただいたところ、最初は痛みが軽減したのですが、それ以降は改善せずにいました。

そこで<補腎陰>作用の高い<亀板含有健康食品K>に変更してお使いいただいたところ、さらにピリピリ感は軽減して、食欲も増してきました。

年齢が高くなるとともに<陰虚>すなわち身体の潤いが減少して、肌も内臓も乾燥状態になります。

このとき身体に潤いをもたらすものを服用することで、様々な症状緩和に繋がり、元気も増してきます。

病気でもない様々な症状は、漢方がよく効きます。

梅のシロップ漬けつくりました

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口内炎が治らない!

36歳のYさんは8年前より口内炎が頻繁に出るようになりました。

これまで病院などで治療を試みて来ましたが、いつまで経っても治らないため当店にご来店されました。

お子様を3人出産されており日々忙しくされているようですが、昨年ぐらいから体が重だるく、何かしようと思っても気持ちがついていかなくなっているようです。

疲れると声枯れし、喉も痛くなり、年を通して微熱があり、咳や喉の痛みなど感冒様症状が常にあるとのこと。

元々お酒はよく召し上がるそうですが、おタバコは最近やめたみたいです。

 

口内炎には様々な原因がありますが、この方の場合、日々の過労による肝機能の低下と免疫力の低下にあるとみて
清熱化湿作用の<甘露飲>や、山査子含有健康食品SS、滋養強壮の<コンクレバン>などを服用して頂きました。

9日後に来店された時にお聞きすると、口内炎はすっきりなくなり、体のだるさや喉の痛みなどが改善されたようで喜んでおられました。

 現在は再発防止のために引き続き服用して頂いております。

 

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幼少からの口内炎

38歳のMさんは、幼少からの口内炎で悩まれていました。

口の中にあちらこちらとたくさんできるようで、1年に2/3は口内炎があるみたいです。
外食や過食後にはすぐできるようです。
食欲はあるようですが、水分をたくさん摂るとお腹がぽちゃぽちゃと音が鳴るようです。
便通は悪い方ではないですが、よく肛門が腫れるようです。風邪もよく引くようです。

この方の口内炎は、胃腸と免疫機能の低下が起因しているようでしたので、
胃熱を取る漢方薬と胃腸機能を高める漢方薬の<黄連解毒湯>や<六君子湯>を服用して頂いたところ、
服用4日目ぐらいから口内炎の症状は取れたみたいです。

その後も継続服用して頂きましたが、肛門の腫れはまだあるようでしたので、
<乙字湯>を併用して頂いたところ、それもしばらくの服用で治まったようです。

長年悩んできた口内炎が良くなり、大変喜ばれていました。

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口中の泡

口に泡状のものが溜まるという症状があります。原因はお腹の冷えやストレスなどが良く見られます。

53歳の女性Sさんは3年ほど前からストレスを受けることがあり、昨年には身内に不幸があり、それ以来口中に異常を感じるようになりました。胃が不調、口渇があり、お腹が冷え、疲れやすいとのこと。舌は厚白苔で、明らかに水分がおなかに滞留しているような状態でした。

そこで 温中散寒・補気作用の<人参湯>や、和胃・消痞の<半夏瀉心湯>を用いて、お腹を温め、水分代謝を改善すると、泡は少なくなり、食欲も出てきてすっかり楽になりました。

口中の泡にはこれ以外に神経性のもの、過敏で緊張しやすい方の場合の泡はなかなか簡単には改善せず、苦労するケースがあります。

再び 舌炎のはなし

58歳の女性Mさん、時々舌の扁縁部(横側)があれて痛み、少し陥没気味で、朝方は比較的ましですが、夜になると痛みが強くなるとのこと。

元々は下肢の冷えなどで来られていた方で、舌診では胖大で淡舌、すなわち気血両虚が明らかでした。そこで補気・補陰を目標に、麦門冬や人参が含まれ、冷え症にも用いる<麦味参>をお使いいただきました。

最初は3日分ずつ様子を見ながら使っておられましたが、10日ほど経って痛みがほとんどなくなりました。まだ完全に治ったとは思われませんが、結構早い改善が見られ驚きでした。

以前にも書きましたように体質をしっかり捉えることの大切さを痛感しました。

舌炎の痛み 2

先日舌炎の男性の話を書きましたが

同日に舌の辺縁部が痛むという女性が相談に来られていました。

43歳女性、会社員の方、1年ほど前から痛くなり始め、医院で抗生物質をもらっていましたが、痛みは改善せず困っておられました。状態は、舌の辺縁部に赤みはなく、炎症が明らかでなかったのですが、痛みがあるとのことでした。

比較的色白で、冷え性、少しヤセ気味の方で、発症した時期は忙しく、ストレスも多かったとのこと。中医学では「気血両虚」のタイプで、補血を中心に考えようと思ったのですが、疎肝を優先し、血の道症に使う<逍遥丸>をお使いいただきました。

そして2週間過ぎた今日来店され、かなり楽になってきたとのことでした。今回は粘膜の修復作用を目的にオウギ製剤を加えました。1年間抗生物質を使って、胃腸も負担になっていると思われますので、胃の調子も整える必要があります。

舌炎の痛み

口内炎のように舌が炎症を起こし、痛みや潰瘍状になることがあります。

中医学では、胃熱(食べ過ぎなどで胃がオーバーヒートしている)、陰虚(身体の水分代謝が異常)、心火(ストレスなどでのぼせ気味の状態)などを原因とすることが多く、体質も考慮して漢方薬を選びます。

短期の口内炎は治療しなくても改善しますが、慢性的な炎症や潰瘍は漢方が得意な分野です。

55歳男性Bさん、舌が歯にこすれるためか、舌の辺縁部が潰瘍状になって痛く、話しにくく、その後は咽も痛くなり相談にこられました。

口腔部全体に炎症があり、話すたびに舌が歯に触れて痛く、食事も辛いようでした。早速、炎症を鎮めるための清熱解毒作用がある喉の痛みの薬<銀翹散> と 粘膜の改善のためにオウギ製剤を使っていただきました。1週間後来店され、痛みはかなり改善し楽になったとのことで、そのまま継続服用していただいています。

舌炎の場合も、発症の原因となったこと、例えば食生活やストレスなどの改善も合わせてしていただくようにアドバイスしています。すべての病は、生活の中に原因やその病になった引き金があるので、それを本人に気づいていただき、改めていくことが症状改善の近道なのです。