短期間に夜尿症が改善

夜尿症は幼児だけでなく、大きくなって、成人を越しても続くケースがあります。
それは夜尿症の原因が膀胱容量や尿道括約筋の働きだけでなく、心理的なことや、体質そのものも関わるため、身体が成長しても改善しないケースがあると思われます。

女子中学生のNさんは小さい頃から夜尿症で、週に2~3回生じていました。
色白で冷え症、以前は寝ぼけることもあり、また怖がりで過敏な性質だったとのことで、補気血と安神作用の<桂枝加龍骨牡蛎湯>をお使いいただきました。

そして2週間後、夜間尿の回数は減り週1回程度となりました。
早い効果にとても驚かれ、喜んでいただきました。もうしばらく継続すると、完治するものと思われます。

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子供の夜尿症

子供の夜尿症は、かっては自然経過を見守る考えが主流で、幼児への積極的な治療は行われなかったのですが、最近は本人の心理的負担の大きさなどを考え、西洋薬による治療が行われるケースが増え、<日本夜尿症学会>で診療のガイドラインが作られています。

その中には、効果が国際的に確立されている「夜尿アラーム療法」,「三環系抗うつ剤」,「抗利尿ホルモン剤」と過活動膀胱に効果が期待される「抗コリン剤」が含まれているようです。

こんなことを書くきっかけは、先日ご相談に来られたKさんの子供さんが、幼児の時期から抗コリン剤を使われていたのですが、あまり改善しないので漢方薬を試してみたいとのことでした。その時、小さい時期からこんなに薬を使っていいのかと疑問に思ったため調べてみました。その結果は、効果がはっきりしないケースもあり、また副作用に対する注意も必要とのことでした。

漢方ではいくつもの処方があり、子供でも安心して使えることを以前のブログに書きましたが、この分野では漢方がまだ優位性を保っていることを実感しました。

子供の病気と薬

子供の病気もたくさんあり、それに対応してお薬が使われますが、神経系に作用するような薬を使われているときは、『いいのかなあ?』と思ってしまいます。

例えば、最近相談を受けた中では、自家中毒のような症状に<抗不安薬系>で発作を抑制するとか、夜尿症で<抗うつ薬>を使うとかが使われています。これは標準的な治療で、決しておかしいことではないのですが、8歳までの子供で夜尿症はあっても当たり前という私の感覚です。

これらの症状には漢方薬は安全で、効果を発揮するのですが、あまり知られていないのが残念です。例えば<自家中毒>では柴胡剤などいくつかありますし、夜尿症では補腎薬や、安神薬などたくさんの種類があります。効果も早く、安全ですので、ぜひお知りおきください。

成長段階の子供には、薬だけでなく安心感を与える心のケアも必要です。病気と捉える前に、親の対応を振り返ることも大切ではないでしょうか。