腱鞘炎のむくみ

このところ梅雨らしく湿気が強い毎日で、むくみやはれが出やすい状況です。

以前から腱鞘炎のある27歳の女性Tさん、最近手首が腫れてきて、力がかかると痛いとのこと。見た感じでは赤くなっていないので炎症や熱はなく、単にむくみを生じているようでした。

そこで<藿香生気散>を使っていただき、温めながら、むくみをとり、痛みを改善するという処方にしました。1週間程度で改善するものと思われます。

この時期、湿気のためにむくみを訴えられる方が続いています。

脇の痛み

いろいろな部位の痛みの相談があります。

脇腹の痛みや張りは、漢方で『胸脇苦満』といい、ストレスに影響して起こるものや肝臓に関係したものなどがありますが、いずれも<柴胡>という生薬の含まれる漢方薬を用いるのが基本となっています。

Yさん60歳才女性、半年前から右脇腹が痛み、背中の方まで硬く凝っている、医師で様々な検査を受けたが異常なし、漢方医で漢方薬をもらったが良くならず、鍼灸治療も受けたがそのときだけ楽になり、後は同じ状態になり改善せず、相談に来られました。

タイプは神経質で「気にしい」の方、これは更年期の不定愁訴の様でもあり、<加味逍遥散>をと思いましたが、医師から柴胡剤をもらったが効かなかったということでした。そこで再考し、長期にわたる緊張があるとみて、活血作用の<血腑逐瘀湯を合わせて使っていただきました。

2週間後、ほとんど痛みは消えた!と喜んで来られ、ホッとしました。

古くからの(永い間の)症状は必ずお血(血の滞り)を伴っていると考えたのが奏功したようです。患者さんに良い勉強をさせていただきました。感謝!