のぼせによる顔の痒み

56歳のYさんは、冷えのぼせのため顔が赤くなり、そのため肌が乾燥し痒くなるという相談を受けました。

詳しくお聞きすると、気分的にも不安定な時があるとのことでしたので、気分と冷えのぼせを一度に改善するため、血の道症に使う<加味逍遥散>をお使いいただきました。
さらに乾燥もあるため滋陰作用の<滋陰降火湯>を併用していただきました。

その後1ヵ月でのぼせも痒みも軽減し、2ヶ月で上部と下部の熱のバランスが改善されたのか、冷え症もよくなり、痒みはすっかり消えました。

Yさんは元々軟便気味だったのですが、この薬でおなかの調子もすっかりよくなりました。胃腸薬を使わなくても、全身の状態が良くなればおなかも良くなったようです。

漢方薬は少ない種類で多くの症状をまとめて改善出来るのが特徴で、今回はそれがよくわかるケースでした。