抑肝散の話

先日のNHK番組「ためしてガッテン」では「アルツハイマー病制圧3原則」というテーマで放映されました。

その概要は、

1、有酸素運動をすること、

2、話し相手を持つこと

3、生活習慣病にならない食生活

が予防の3原則ということです。

さらに漢方薬が紹介され、「抑肝散」に、妄想や興奮などの周辺症状を抑える効果が確認され、2週間~1ヶ月飲み続けると効果が出てくると言われていました。そのため、放映直後からお問い合わせが入ってきましたが、テレビの内容は説明不足を感じましたので、少し補足します。

まず紹介されていました<抑肝散>は、主に興奮や妄想や暴力的な方に用いられますが、その他<帰脾湯>は貧血傾向の方や虚弱な方で、物忘れや不眠傾向の方に用いられます。

その他東洋医学会の発表などでも様々な処方が発表されています。例えば、<釣藤散>、<六味丸>、<補陽還五湯> <牛黄製剤>なども認知症に使われます。いくら認知症に使われるといっても、その方の症状と体質に合う必要があります。ご相談ください。