三谷和合先生のこと

昨日の続きですが、ご講演されました三谷和男先生のお父様・三谷和合先生はすでに亡くなられていますが、江戸時代~明治にかけての漢方の大家『浅田宗伯先生』の流れをくむ漢方界では著名な先生でした。

また舌診の大家でもあり、舌診は瞬間芸で、長い間舌を出していると状態が変化してしまうので、瞬間にとらえて判断する必要があるとのことでした。

さらに先生は加賀屋病院の院長として、地域に根ざした地域住民のための医療を実践されていた、立派な先生でした。

ずっと前に、病院内の勉強会に参加させていただき、漢方理論だけでなく、和合先生のお考えの一端を学ばさせていただきました。先生は『病気でなく、病人をみる』とも言われていました。単に病気に囚われるのでなく、環境も含めその患者さんのすべてを見るということだと思います。

懐かしくもあり、改めて漢方について考える機会でもありました。