煎じ薬がおすすめのケース

またまた心臓病の話ですが、心臓やその周辺に浮腫が生じる疾患があります。

例えば、うっ血性心不全、胸水、肺水腫など様々で、これに対して西洋薬ではラシックスなどの利尿剤などが使われますが、口渇を生じたりする割りに効果が低いことが多々あります。

57歳の男性Kさん、心臓カテーテルの検査で、バルーン治療を行った際に治療ミスで血管が破れ、それが原因で心膜炎を発症しました。そして心臓の周りに水がたまり、心臓の位置が動くたびに強い痛みを生じました。

そこで、早くこの水を引かせることが必要と考え、防已や茯苓が含まれる煎じ薬を飲んでいただきました。病院からは消炎鎮痛剤を勧められましたが、胃腸に負担がかかるので使わず、漢方だけでやってみることにしました。

2日分をつくりましたが、1日を過ぎたところで痛みはほとんど消え、2日目に再検査に行ったところほとんど改善してもう心配ないとの事でした。

漢方薬も証と症状に合っているときは効果が早いようです。