「過敏性腸症候群(IBS)」

過敏性腸症候群とは

■大腸や小腸に炎症や潰瘍などの器質的異常が認められないにも関わらず、慢性的に腹痛や腹部の膨張感を生じたり、下痢や便秘など便通の異常を感じる疾患です。
原因は ストレスなどによって、腸の収縮運動が激しくなり下痢になったり、痛みを感じやすい知覚過敏状態になります。腸の内臓神経が何らかの原因で過敏になっているために起きると考えられます。

過敏性腸症候群の中医学的考え方

■漢方では

1,ストレス 内臓神経過敏の原因となるストレスを緩和し、緊張を軽減する、気分を安定させるように、疎肝理気薬や安神薬を用います。
2,下痢型症状 おなかがゴロゴロ鳴る、みぞおちが痞える、冷えると悪化するなどの場合は、健脾利水薬や和胃降逆の薬を用います。
3,便秘型症状 冷え、肩こり、腹部圧痛などの場合は、気血の巡りを良くして腸の動きをよくする疎肝理気薬を用いる
4,腹痛 腹部の緊張と季肋部の圧痛がある場合は、理気止痛薬を用います。

過敏性腸症候群の漢方処方例

四逆散 桂枝加芍薬湯 香蘇散 加味逍遥散 半夏瀉心湯 甘麦大棗湯
 柴胡桂枝湯 大建中湯 など多数

※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。

■下痢・軟便のページも参照ください
https://www.kanpou.info/o/geri.html

過敏性腸症候群の症例

※その他にもたくさんのケーススタディがありますので、ブログ内で検索してみてください。

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