ストレスによる便秘

ストレスはいろいろなところに影響をあたえますが、その一つに便秘があります。中医学で『気秘』といわれ、肝脾気滞により起こります。

症状としては、お腹が張る、スッキリ出ない、残便感、便が細いなどです。通常の便秘薬を使っても、便は軟らかくなるがなかなか出ないようです。

30歳男性Wさん、営業の仕事をされていてストレスがいつも多く、身体は見た目は元気そうですが、本人はすごく疲れを感じているとともに、ひどい便秘で数日出ないし、お腹が張って苦しくなります。

<大甘丸>など通常の便秘薬ではだめで、<通導散>を使っていただきました。これは<大黄>や<芒硝>などの瀉下剤と<厚朴>や<枳殻>の気剤が合わさったもので、気滞やお血に使うものです。

これに限らず、気のめぐりをよくする理気剤を加えても良いのですが、1種類で済む優れた漢方薬です。1週間後が楽しみです。

慢性の下痢

慢性の便秘の方は多いですが、慢性下痢の方もよく見られます。

原因は様々で、水毒と言い、水分過多の場合は飲む習慣を改めなければ治りません。胃弱の方は時間をかけておなかを温め、胃腸の働きをよくする方法です。しかしその原因がストレスや神経性を伴っている場合は、簡単には解決しないこともあります。

Nさん36歳男性、少し細身で、まじめ、神経を使いストレスがたまりやすいタイプ。長い間、軟便が続いています。朝一番がゆるく、会社に出かけるまでに2~3回トイレにいきます。時々胃痛もあり、喉がふさがって息苦しいときもあります。

神経性の下痢と考えて、半夏瀉心湯、藿香生気散、参苓白朮散など、症状の変化に合わせてお薬も調整、最近ようやく<大建中湯>で軽快して来ました。思った以上におなかが冷えていたようで、<蜀椒>や<乾姜>が効果を高めたようです。

他にも下痢に使う処方はたくさんありますが、タイプによっては時間がかかることが多いですね。

梅雨時期の漢方 1

今朝の新聞によると、私の住んでいる地域でも食中毒が発生。1件は宅配弁当業者から、もう1件は市役所の食堂からということでした。

この時期の温度と湿度が、菌の繁殖を促進するので多発します。清潔にするなど気をつけることですが、完全な予防は難しいです。漢方では

1、下痢や食欲不振を改善する「参苓白朮散が有名です。

2、お茶はスベリヒユが主成分のハーブティ<五行草>が適します。

人体ですので使用時と不使用時の比較はできませんが、予防的に使えるのは漢方の特徴です。『備えあれば憂いなし』です。