高血圧のはなし

まだ朝夕寒い日が続きますが、日差しはもう春の雰囲気です。

冬の寒さで血管が収縮し血圧が上がる方もあれば、春先の陽気で血圧が変動する方もあります。

64歳の男性Mさん、3年前に初めて高血圧の漢方薬をお使いいただきました。最初の頃は最高血圧160程度、最低血圧95程度で、食事や運動に気をつけつつ漢方薬の<冠元顆粒>やその他の漢方を使って130/80程度まで下がっていました。

その後は冠元顆粒を1~2包を使い安定していましたが、退職されて運動も減ったためか、この冬は少し高めになり、久しぶりに他の漢方を併用することにしました。

昼間は<釣藤散>を使い、夜はビールをのむ時が多いとの事で、眠前には化痰し睡眠をよくする<温胆湯>を使っていただきました。2週間後の状況では145/72で、最低血圧は良好でした。もちろん自宅でも測定されていて、良い傾向にあることはわかっていたようです。

今まで、長く漢方をお使いいただき体質も傾向もわかっていますので、漢方薬の効果も予測できます。細く長~いお付き合いの方は、双方がよくわかっているので効果も早く安心です。

冬の高血圧

寒くなってくると風邪や冷えの相談が増えてきますが、意外に自分で気が付いておられないのが高血圧です。

継続して来られているお客様には、毎回<血流計>で血液の流れを調べると同時に血圧も見て、記録を残していますので、季節による血圧の変化がよくわかります。季節の変化に影響を受ける方と受けない方がありますが、中年以上の方は12月以降に血圧が上ってくるケースが多いようです。

3年来お越しになっている女性Nさん、お嬢様の相談に伴なって来られているのですが、半年前から拡張期(下の)血圧が90を超えるようになってきました。そして年末には収縮期(上の)血圧が150、下が100を超えていましたので、そろそろ気をつけたほうが良いと思い、活血作用の<冠元顆粒>をおすすめしました。

<冠元顆粒>は血管拡張作用があり、寒い時期の高血圧や、末梢血管の収縮にともなう冷えやしもやけにも使います。一般に運動不足の方で肥満傾向の方は下の血圧が上がりやすいですが、Nさんは週に1度以上山を歩いておられる健康志向家で、体型も標準で、見た目は健康的なので、<冠元顆粒>だけでも改善するものと考えています。

寒くなる時期、自分の血圧がどうなっているのか是非一度調べてみて下さい。