頭痛の原因はたくさんありますが、慢性的な頭痛はなかなか改善が難しいもの、もちろん西洋薬もお使いなのですが、それでも治らないケースもあります。
40歳の男性Nさんは、20年以上前から頭痛があり、鎮痛剤をお使いになっていましたが完治することがなく、相談にこられました。
詳しく聞きすると、頭痛は寒い時期や雨の降る前に多く、一度発症すると2~3日続くようです。特に額~側頭部に多く、首の痛みも生じるとのこと。顔色や唇の色が紫がかっていました。そこで漢方では<血お>すなわち血流が悪い体質と捉え、活血薬の<冠元顆粒>や平肝薬の<釣藤散>をお使いいただきました。
2週間の間、頭痛のレベルを記録していただきました結果、1週間目は頭痛が軽く、頻度も少なくなり、2週間目にはほとんど頭痛が出なくなりました。結果から考えても、血流が関係していたことは明らかでした。長い間の体質の問題ですので、完治するまでにはしばらく時間がかかると思いますが、これほど早く結果が出たことに驚きの事例でした。