「酒さ」

■酒さは、顔の中央部の頬と鼻に生じる発赤で、慢性炎症性疾患です。
症状は、鼻の先端部や頬の発赤で、慢性的になり、毛細血管拡張と脂漏を伴うこともあります。
ほてり感や刺激に過敏になることもあります。

■漢方では

1,更年期に関連する
酒さ

女性ホルモンの低下に伴って、様々な症状、いわゆる不定愁訴が生じます。
その一つに、のぼせ、イライラなど、気が上に昇る「気逆」があります。
気が上がると、熱も上昇し、のぼせ気味になり、熱を持った状態になります。
また熱のために肌や皮膚粘膜の保湿力が低下し、肌に炎症を生じやすくなります。
この場合は、ホルモンバランスの安定と、上部の熱を冷ますことが必要です。

2,ストレスなどの
「気逆」による酒さ

ストレスが引き金になって、気が上がり、熱も上昇し、顔に熱がこもります。
この場合は、気分安定と、上部の熱を冷ますことが必要です。

3,食後に悪化する酒さ

胃腸機能が弱いと、食事によって胃が過剰に働き、胃熱を持ちます。
その為に熱が上昇して、顔が赤くなります。アルコールの場合も同様です。
アルコールの場合は飲酒制限が必要で、胃弱な場合は胃腸機能と食養生を合わせて考えます。

4,酒さ様皮膚炎の場合

ニキビ治療のためにステロイドを使われた後に起きる酒さ様皮膚炎は、炎症を軽減する清熱薬だけでなく、乾燥を軽減して潤いを持たせる補陰薬などが必要です。
さらに、皮膚の代謝を改善し、新しい皮膚が再生されるような薬も併用します。

いずれも発症のきっかっけを捉え、その原因や症状によって対応します

■酒さによく用いる漢方薬

十味敗毒湯 温清飲 桂枝茯苓丸 加味逍遥散 柴胡加竜骨牡蛎湯
抑肝散 女神散など多数

※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。

■酒さの症例

※その他にもたくさんのケーススタディがありますので、ブログ内で検索してみてください。

ご相談はこちらから

一般のご相談ご来店予約