「脳血管障害の症状と漢方薬」

脳血管障害は、脳出血と脳梗塞が代表的な疾患です。
脳出血は出血部位によって症状が異なります。
脳梗塞は脳の血管が詰ったり、細くなって脳血液循環障害が起き、脳の組織が壊死に陥る状態です。死亡率は下がっていますが、罹患率は増加しています。
脳血管障害の症状は、
●片側の手や足がしびれる。 顔の半分がしびれる。
●けいれん発作や激しい頭痛がおきる。
●舌がもつれてろれつが回らない、話せない
●どちらかの目が見えにくくなる、視野が狭くなる。
などが見られます。

■漢方では
急性期の治療には適応できませんが、発症予防、再発予防、慢性期の症状改善、後遺症改善などに使えます。
また、これらの原因となる疾患を改善することが重要です。

高血圧や動脈硬化が
関連する場合

高血圧のページ参照
https://www.kanpou.info/o/12.html

不整脈が関連する場合

心房細動による不整脈がある人は、心臓の中に血栓ができやすく、それが脳に飛んで脳梗塞を起こすことがあります。
これを防ぐためには、不整脈を軽減する必要があり、益気通陽薬を用います。

脳梗塞を発症した場合

片方の手足が動きにくい、痺れる、顔の筋肉が動かない、ろれつがまわらない、などの症状があります。
この場合は、活血・通絡の薬で、気血の流れをよくします。

脳出血を発症した場合

脳出血の後遺症としては、片側が麻痺を起こす「片麻痺」や、「顔面神経麻痺」などがあります。
この場合も、気血の巡りを良くする、補気・活血・通絡の薬を用います。

脳血管障害に用いる漢方薬・健康食品

冠元顆粒 続命湯 補陽還五湯 炙甘草湯 地竜 田七人参 など

※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。

■脳血管障害の症例
脳動脈瘤 https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2018/09/post-4312.html
脳梗塞 https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2017/08/post-3070.html
脳梗塞後遺症 https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2009/09/post-859.html
脳の老化予防 https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2006/05/post-260.html
脳梗塞の予後 https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2006/04/post-228.html

血液がネバネバした状態(お血)

イスクラ冠元顆粒脳梗塞で昏睡状態が続く小渕前首相。入院時のニュースでは、数時間前まで穏やかにテレビに映っていた宰相が、突然病臥に伏したという、衝撃と同時に脳卒中などの循環器疾患の恐ろしさを見せつけられました。このことはどこの家庭でも起こりうることであります。倒れてからでは遅すぎで、予防の大切さを考える良い機会となりました。

突然襲うかのように見る脳卒中ですが、必ず前兆があります。検診でコレステロール値や中性脂肪、動脈硬化指標が高いと指摘されても自覚症状が無いだけに「まだ大丈夫」と漠然と過ごしがちでありますが、これも危険信号です。

人間の血管は約10万㎞、地球の2周半の長さで、毛細血管はその2/3を占めています。40歳を越えると毛細血管は詰まり始め、高血圧、狭心症、梗塞、痴呆症の原因となります。

漢方では血管の詰まる原因を「お血」と考えます。お血とは血液がねばねばして流れにくい状態で、この粘った血液をサラサラにする代表的な生薬に「丹参(タンジン)」があります。中国で長い間研究され、ラット実験では血管中に血栓形成抑制作用には西洋薬以上といいます。 これを使った画期的な製品に「冠元顆粒」があります。西洋医学で用いられるメバロチンやバファリンは予防的には使われませんが、漢方は予防も治療にも使われるのが特徴です。

最近発行された「脳と心臓の血管は丹参で蘇る」という本は時代を反映してかベストセラー入りをしています。ぜひご一読を薦めます。

紅花

山形県の尾花沢地方で栽培されているベニバナは民間薬として有名ですが、漢方では活血、通経、止痛などの効能があり、月経異常や腹部のしこり、打撲傷、脳血管障害などに用います。

お茶としては、婦人の血の道症や更年期、冷え症に用いられています。変わった使い方では、血の流れの悪い方が使われてダイエット効果がありました。1年で4Kg減量できました。

※その他にもたくさんのケーススタディがありますので、ブログ内で検索してみてください。

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