「化学物質過敏症と漢方薬」

■化学物質過敏症は、建材や塗料、洗剤、柔軟剤、アルコール、芳香剤、化粧品などに含まれる化学物質によって、頭痛や皮膚粘膜への刺激痛、湿疹、咳、気管支炎、動悸、不眠、など多岐にわたる症状を引き起こします。
西洋医学では特に治療薬はありませんので、生活上でこれらの物質に触れることをなくする、新陳代謝を良くして化学物質の影響を軽減するなどの生活改善が必要となります。

化学物質過敏症の症状と漢方処方

■漢方では
● 皮膚症状などを生じている場合は、風熱を軽減する疏風・清熱薬を用います。
● 咽や鼻などの粘膜に症状がある場合は、表虚を改善し粘膜を強める、益気固表薬を用います。
● 不眠や不安感、自律神経トラブルがある場合は、過敏さを軽減する目的で、心気と心陰を補う薬を用います。
● 元々アレルギー症状が強い場合は、過剰な免疫軽減するものを用います。
● 加齢や過労、不規則な生活、大病や慢性的な体調不良などを伴うときは、肝陰や腎陰を補うなどの薬を用います。
※ いずれも単一の処方では難しく、多面的な体質判断によって考える必要があります。

■化学物質過敏症の症例

シックハウス症候群  https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2020/09/post-4711.html
シックハウス症候群 https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2006/02/post-192.html
化学物質過敏症 https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2022/06/post-7556.html

■化学物質過敏症の症例

玉屏風散 消風散 四物湯 六味丸 小柴胡湯 天王補心丹 など

※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。

※その他にもたくさんのケーススタディがありますので、ブログ内で検索してみてください。

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