「海外研修報告」

海外研修29 : 南京 2019年中医薬による不妊症及び婦人科難病における国際シンポジュウム

2019年10月12日
「2019年中医薬による不妊症及び婦人科難病における国際シンポジュウム」に参加して2019年10月12日=13日 中国・南京上記の学会がありました。
私も発表者の一人として参加しました。

まずは国医大師・夏桂成先生の講演です。

90歳を迎える先生はとてもお元気。凛としたお声は会場に響きます。
40分の持ち時間をはるかに超え70分もかけ、私たち日本から参加していることもご存じで、熱意が伝わってくる講演でした。

この学会は夏形成先生の周期調節法(周期療法)の継承者の集まりで、いわば「夏形成先生一門の学術会」でもありました。私も日本における「夏先生の継承者」になっているかな!と思いながら力強い進化している学術講演を聞きました。

夏先生のお話しは中学理論の基本となる易のお話。
易経のことは私が「やっぱりママになりたい」の本を出版し、お礼に差し上げた2010年ころ、「易経を勉強しなさい」と言われ、何かにつれ易経のことが頭から離れない日々でしたが、またしても、今回易経のお話が出ました。
自然とともに生きることを基本にしている中医学では基本中の基本が易経にあるのですね。
応用としては私たちがよく言う「睡眠」の話です。
睡眠、ストレスの話は肝・心・腎・脾の働きを調整するときに、必須で、とても大事なことなのです。
90歳になられた夏先生の周期調節法の基本スタイルです。

昼食後も夏先生に継承者の先生方が続々登場して発表!

一日、夏先生の理論、周期調節法、月経期、卵胞期、排卵期、高温期のお話に頭がいっぱいになり、クラクラする思いでした。

最初のご講演には夏桂成先生がされましたが、始まる前に夏先生と握手でご挨拶。
感謝の気持ちを伝えました。
夏先生のご講演のあと、登壇です。
私は中国語を話せませんので、通訳はお世話になっている劉伶先生がしてくれました。
日本語で発表、パワーポイント掲示は中国語でした。

演題は「生殖医療(ART)と周期療法併用の治療結果報告」です。

10年間ARTの医療機関との連携で多くのかたの妊娠、出産、あるいは流産の数をまとめ、周期療法とARTの併用の実際を紹介したものです。
論文を作成するにあたり、統計学の難しさや、発表の仕方を学び、この数字はどこの学会に出してもおかしくない方法でまとめることができ、自信につながりました。

私の後は陳志清先生。日本における周期調節法の発展の様子を具体的に発表され、中国の先生方に日本の現状を知ってもらい高い評価をいただきました。

日本に帰国してからも、南京中医薬大学附属病院の先生方から感想をいただきました。

★「内容が具体的で、分析のしかたも説得力があったので、中国の先生方も感心しておられました。」

★「高齢の方の妊娠実績が高いのでびっくりしました」

★“请代我转告古村老师:她的报告非常精彩。

古村老师的科学研究精神令人敬佩,值得我们临床医生好好学习。”

そして当日会場での記念写真を送ってくださいました。

南京 2019年中医薬による不妊症及び婦人科難病における国際シンポジュウム

私は前列で右側から4人目。その隣は陳志清先生です。
後ろの席には日本から参加された先生方が座っておられます。

学会も無事終わりましたが、時間は止まることなく時を刻んでいます。
私もうかうかしておられません。


 

南京 2019年中医薬による不妊症及び婦人科難病における国際シンポジュウム

南京 2019年中医薬による不妊症及び婦人科難病における国際シンポジュウム

南京 2019年中医薬による不妊症及び婦人科難病における国際シンポジュウム

南京 2019年中医薬による不妊症及び婦人科難病における国際シンポジュウム

南京 2019年中医薬による不妊症及び婦人科難病における国際シンポジュウム

南京 2019年中医薬による不妊症及び婦人科難病における国際シンポジュウム

南京 2019年中医薬による不妊症及び婦人科難病における国際シンポジュウム