「海外研修報告」

海外研修27 : 世界中医薬学連合会 生殖医学専門医の学会

2018年2月1日
極寒の地、哈爾濱(ハルピン)で開催された生殖医療学会に参加してきました。

中国の有名な先生方が集まり、学会を盛り上げています。
午前中は7人の先生が発表。基礎研究、遺伝学など、進んだ研究発表で、目が皿の様になりました。
陳先生、劉伶先生の同時通訳で、理解もでき、参加して良かったと、おもいました。
昨夜は、世界生殖専門委員会の、理事に就任したことを、発表されました。

*中国の学会の評価基準は
1) 西洋医学関係からは生物化学者、基礎研究分野の科学者である「院士」の参加があるか
中医学からは「国医大師」が参加されているか?
2) 「参加人数」はどのくらい?
3) 発表(海外からの発表も含め)「内容のレベル」が高いか?
の3項目で評価されるようです。

今回は3項目ともクリアーして、「権威ある学会」と承認されたようでした。

その権威ある「世界中医薬学連合会」の総会に出席。
「理事」として承認されました。
今後の活動も含め重責もかんじながら、承認証を受け取りました。

発表内容としては
1) 基礎研究分野
2) 中医薬学の方からは、各省の大学付属病院の臨床。
3) 海外からの研究成果
4) 中西医大家のよる症例大検討(百家争鳴)

1)基礎研究分野は国家挙げての研究で、その分野からは
*医学はこれからどうなっていくか?
*中医生殖医療の臨床と発展
*精液不液化、免疫性不妊に使う生薬について、
*遺伝学専門の基礎研究から「遺伝と生殖医療」について

など、日本と中国の取り組みの違いを感じながら、聞き入ってました。
勿論「同時通訳」で発表の流れが理解でき、とても有意義な時間を送れました。

2)中医学の方からは
*PCOSの診断と治療
*子宮内膜症の治療
*ARTに対する中成薬の対応
*ARTと中医補助妊娠安胎法
*妊娠病(妊娠高血圧、子癇)
*反復流産の原因について
*免疫不妊について
などなど、興味深い発表が続出して、時間が経つのを忘れるくらいでした。

3) 日本を含め台湾、アメリカ、イギリスなどからも発表があり、今や世界の中に広がりつつあります。

4) 中・西医大家による大症例検討会。
「習慣性流産」、「PCOS」,「原因不明不妊」に対して西洋医学、中医学からの検討会。
本当に百家争鳴!迫力満点。「西洋医学で行き詰まったら、中医学にいらっしゃい!」
司会された中医の教授の確信にあふれる発言に「すごい!」と、中医学を学ぶ私たちにとって、誇りと自信をもらう言葉に参加して良かったとつくづく思いました。


 

世界中医薬学連合会 生殖医学専門医の学会

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