「海外研修報告」

海外研修24 : 北京研修 三芝堂

2016年11月29日。
研修が始まりました!
患者様が次から次へと訪れます。
アトピーのかた、肝癌、すい臓癌、心筋梗塞のかた、発作性心房細動のかた、高血圧、糖尿病、婦人病などいろいろな疾病で悩まれている方が多くこられています。
日本なら疾患別に内科、循環器科、婦人科とそれぞれ別れで診察されるのですが、漢方は総合科。どのような方がこられても対応し、内科も婦人科もその方の疾病を直してしまうことができるので、とても素晴らしいと思います。
多くの症例を見せてもらい漢方の素晴らしさを再認識しています。
今日もたくさんの症例を見せてもらいます!

2016年11月30日。
今日も朝早くから研修スタートです。
日頃、婦人科疾患を主に相談を受けていますが、研修では、風邪から高血圧、糖尿病、癌、蕁麻疹、小児病に至るまでいろいろな疾患の方がこられどのような疾患でも、自由自在に薬を操り、配合して、治療していくのは妙味で、とても勉強になりました。
特に若い男性のかたでしたが、抗癌剤の治療を受け、無精子症になったのですが、体調を整えていくうちに、子供を授かってパパになったというかたがこられ、感動しました。
いくつもの症例を見せてもらい無事研修も終えました。心待していた食文化の博物館に到着しました。

2016年12月1日。
北京は寒かったです。

昼間の気温は12度、夜間は5度~7度くらいに冷え込んできます。
しかし、体感温度は異常に寒い。

着いた日は真っ青な青空。
空気はきれいで冬空の透き通った青さにすがすがしさを感じ、「北京に着いた」と感動しているのもつかの間、10分も佇んでいると、太腿部から足にかけて、突き刺すような冷たさに見舞われる。
「オッ~寒む!」ガタガタと足が震える。
北国育ちの私が、雪の降っていない北京の寒さに震えている。
経験したことのない寒さにびっくり。

北国の氷点下の気温よりもあたたかいのに風が冷たく寒い。
これは風の影響なのか。
乾燥している風が吹いていることに体が反応する。
肌はカサカサ。足は皮膚枯燥で痒い。粉ふき芋の様。
咽喉は乾燥して「えへん虫」が居そう。
気管がなんとなく狭くなっているようで息が苦しい感じがする。

同じ冬でもお国によって寒さが違うが、その寒さが風の影響で大きく違うことを
痛切に感じたのでした。

「人間は自然界の一部である」
「自然環境に即応した生活を」という中国古典の教え、ものの考え方も、突然にその環境に入ると、身体が準備できずなかなか順応できないものなのと感じました。

「風」と「寒」が合わさると一段と寒さがとひどくなり、強烈な冷えを生じることを体験しました。

風寒の邪が体表を遅い首の痛みを発症したことは良い経験でした。

北京研修

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