「パニック障害の症状と漢方薬」

パニック障害は、突然に起こる動悸や冷汗、頻脈、息苦しさ、胸部の不快感、不安感などの発作状態をいいます。 強い発作が起きると死んでしまうのではと思うほど強く、自分でコントロールできない状態です。
発作を経験すると、また発作が起きるのではないかと、不安を募らせ「予期不安」を招くこともあります。
原因は、脳の思い込みや、脳内神経伝達物質(脳内ホルモン)のバランスの乱れであると言われますが、もともと不安や恐怖心が強いタイプの人で、ストレスがかかったときに発症しやすくなります。
西洋医学では抗不安薬や抗うつ薬などによる治療や、心理療法がおこなわれます。

■漢方では
日常的な不安を取り除くことや、ちょっとしたことで過敏に反応する状態を軽減する、気分を安定させる、気分を発散させるなどで対応します。
また、うつ症状を伴う場合は、気を巡らせることも必要です。

● 不安感を常に感じる場合や、動悸が頻繁におきる場合は、重鎮安神剤を用います。
● 気分がザワザワして落ち着かない、不安定な場合は、養心安神剤を用います。
● 気分が塞ぎ、気鬱な状態が続く場合は、疎肝理気薬を用います。
● 耳閉感を伴うときは、心血を補いながら安神作用のあるものを用います。
● 急に発作が起きそうなときは、頓服として安神・芳香開竅薬などを用います。

また漢方相談の中でカウンセリングも同時に行うことになりますので、その効果も良い結果をもたらすものと考えます。
症状によって他にもたくさんありますので、ご相談ください。

■パニック障害の症例
パニック障害  https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2017/08/post-3098.html
パニック障害 https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2009/06/post-825.html
気候変化とパニック障害 https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2019/06/post-4476.html
地震による体調不良  https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2018/07/post-3385.html
パニック障害  https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2023/02/post-7674.html

漢方処方例

柴胡加竜骨牡蛎湯  甘麦大棗湯  帰脾湯 半夏厚朴湯 救心感応丸気 
健康食品ではシベリア人参など

※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。

パニック障害が改善

錠剤葛根湯10年前に家庭のトラブルでパニック障害になられた女性Yさん、その後海外でお過ごしでしたが、日本に帰ってこられたついでに当店にお越しになりました。

そのときの症状は、外出すると気分が悪くなり、息苦しくなり、ゲップがたまり苦しくなるとともに、動悸が始まります。電車やバスには一人では乗れないとのこと。また咽の違和感があり、食道が引きつるような感じもあります。当然、安定剤をお使いになっているのですが、それでも改善せず、困っておられました。

そこで漢方薬は、<甘麦大棗湯>や<抑肝散>などをお使いいただきました。

そして海外に帰られて1ヵ月、胃や咽の違和感が楽になり、緊張感も軽減してきました。

2ヵ月後には不安感が軽減し、一人で20分間地下鉄に乗れたとのこと。

『10 年間も辛い生活をしていたので普通にお買い物に行ける事や電車に乗れて人に会いに行けたりできた事がとても幸せに感じます』と喜びのメールをいただきました。

まだ服薬2ヶ月ですが、これだけ効果を実感していただき、本当に良かったです。

※その他にもたくさんのケーススタディがありますので、ブログ内で検索してみてください。

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