「こむら返りの症状と漢方薬」
こむら返りとは
こむら返りは就寝中に足を伸ばした時や、急激な運動をした時に起きやすく、立ち仕事をする人や高齢者に多く見られます。
西洋医学では「腓腹筋痙攣(ひふくきんけいれん)」と呼ばれ、ふくらはぎのひふく筋や神経が緊張して筋肉が収縮したままになります。
その原因は明らかではありませんが、筋肉の過労や、水分、電解質のアンバランス、ミネラル不足、などによる代謝異常が原因と言われます。
こむら返りの中医学的考え方
漢方では、筋肉への滋養や血流向上などで代謝を改善します。
・筋肉への栄養供給の改善のため、血液を補う<補血剤>の「四物湯」など
・血流を良くする<駆お血剤>の「桂枝茯苓丸」など
を用います。
また、西洋医でもよく使われている「芍薬甘草湯」は、筋肉の収縮緊張を緩和する頓服としては有効ですが、多くを常用すると偽アルドステロン症などの副作用を招く危険性があります。
やはり発症しないための根本治療が大切です。
こむら返りの漢方処方例
芍薬甘草湯 四物湯 冠元顆粒
※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。
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