「喘息の症状と漢方薬」

呼吸が荒く、胸部の膨張や吸気性の呼吸困難を伴う実証タイプと、言語が小さく四肢が冷え、呼気性の呼吸困難を伴う虚証タイプとに分けて考えます。いずれも咳や喘を起こしている根っこ(体質)を見極め、根を治療することが大切です。

咳を軽減する漢方薬と体質改善する漢方の併用が最適です。さらに最近話題の「冬虫夏草」も肺腎の機能を強める働きがあり併用すると効果的です。

小児喘息では、漢方薬が飲めない子供さんに最適の「冬虫夏草ドリンク」が好まれ、短期間で症状改善する例がたくさんあります。

実証と虚証

6歳のK子ちゃんは、小児喘息で毎日気管支拡張剤や抗アレルギーを飲んでいました。 発作を起しては入退院を繰り返し、家族の心配の種でした。アレルギー疾患を示すIgEも高く、ずっと薬を飲み続けなくてはいけないかと不安でした。

漢方薬を飲み始めて3ヶ月。IgEもぐんと下がり、発作も起きず、病院の薬も主治医と相談の結果、1/3の量になり、このままいけば廃薬ももうすぐです。表情も明るくなり4月からは元気な一年生となります。

漢方では喘息を実証(呼吸が荒く、胸部の膨張や吸気性の呼吸困難を伴い、時に発熱する)と虚症(言語が低く徴かになり、四肢の冷えがあって吸気性困難を伴う)に分けて考えます。 また咳も喘息と同様の治癒を行いますが「コンコン」の乾性か「ゴホンゴホン」の湿性かに区別します。大切な事は、咳や喘息を起している根っこ(=体質)を見極め、根本的に治療することです。

咳や喘息に使われる生薬に有名な「麻黄」があります。マオウ科の植物でエフェドリンが含まれ、気管支を拡張し痙攣を抑え、咳を鎮める働きがあり、治療には欠かせません。

冬虫夏草麻黄が入っている漢方薬には「麻黄湯」「小青竜湯」など数種があり、IgEが下がってくるとの報告もあります。この他に「冬虫夏草」というキノコの一種があり、中国では古くから滋養強壮薬として使われていましたが、中国の陸上選手が続々と世界新を出した活力源として、日本でも話題になりました。

この冬虫夏草には肺と腎の機能を強める働きがあり、感染の防御や気管支拡張、免疫力の強化、抗アレルギー作用などがあり、咳や喘息にも良い結果をもたらしています。

喘息の改善は根気よく!

喘息は季節に関係なく年間通じて相談に来られます。ほとんどの方はステロイドの吸入をされ、発作は抑えられているのですが、根本的な改善は見られないようです。

30歳の女性Mさんも4ヶ月前からステロイドを吸入されていました。時々咳き込みが酷く、痰がからみ、息苦しいので相談に来られました。

マキョーS最初は咳を改善することを中心に<麻杏甘石湯>をお使いいただきました。これで咳の頻度は軽減し、ステロイドの使用も少し減りました。そこで咳が治まっている間は<双料参茸丸>を使っていただいて根本治療とし、咳が強い時は<麻杏甘石湯>を使うというように継続していただきました。

この先、気候の変化などで悪化する急性期と、比較的安定する<緩解期>を繰り返すことと思われますが、根気よく取り組んで完治を目指しています。途中で止めず、根気よく取り組まれるようサポートしていきたいと思います。

※その他にもたくさんのケーススタディがありますので、ブログ内で検索してみてください。

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