「手足のしびれの症状と漢方薬」

手足のしびれ解説

痺れの原因は大別すると、「血流が関連する循環系」と、「神経障害などの神経系」が考えられます。
この他には、更年期などのホルモンバランスや、精神的な原因によるものがあります。

手の痺れの原因は、手根管症候群・肘部管症候群・変形性脊椎症・胸郭出口症候群・頚椎椎間板ヘルニアなどがあります。

足の痺れの原因は、腰部脊柱管狭窄症・変形性脊椎症・足根管症候群・バージャー病・閉塞性動脈硬化症・座骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニア・腰椎すべり症などがあります。

西洋医学ではこれ以外にも関連する疾患名は多数あり、中には脳梗塞のような重大な疾患がかくれている場合もありますので、まずは検査が必要です。

検査の結果、重大な原因がない場合や、西洋医学で改善しない場合は漢方薬が有効です。

手足のしびれ漢方処方例

漢方では痛みや痺れを<痺症>といい、その原因には「不通則痛」・「不栄則痛」のふたつがあります。 「不通則痛」は、気・血・水のめぐりが滞るため、「不通」になり痛みが生じると考えます。 また、「不栄則痛」は、体を構成する物質(陰とか陰血と呼ぶ)が不足するために痛みが起きると考えます。 そこで漢方薬は、気の流れを良くし、不足するものを補い、過剰なものを取り去ることで、改善します。
・身体の<湿>が多すぎて原因となる時は<去湿>の「薏苡仁湯」など
・冷えの場合は<温補作用>の「苓姜朮甘湯」など
・気血の流れが関連している場合は<活血>の「疎経活血湯」など
・高齢者の場合は<補腎作用>のある「独活寄生湯」や「牛車腎気丸」など
・更年期などのホルモンバランスが関連している場合は、「加味逍遥散」など
たくさんの漢方薬があり、それぞれに対応します。

手足のしびれ漢方処方例

冠元顆粒  散痛楽々丸  牛車腎気丸

※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。

※その他にもたくさんのケーススタディがありますので、ブログ内で検索してみてください。

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