「手湿疹の症状と漢方薬」

手湿疹とは

一般的に主婦湿疹とも言われ、水を常時使う方や、洗剤や薬品を使う方によくみられます。
特に、美容師さんや調理師さん、常時手袋をして仕事をされる方にも見られます。

原因は、水や洗剤、薬品などによって皮膚の表面の脂質が減少し、バリアー機能が低下することによるものです。
まずは、洗剤の刺激を避け、水仕事を減らし、手が濡れたらすぐ拭き取り、保湿するなど、日常生活の中での改善が必要です。

西洋医学では保湿剤などの外用薬が主として用いられますが、酷くなるとなかなか改善しないケースが見られます。

手湿疹の中医学的考え方

漢方では、外用薬と内服薬の両面から対応し、また痒みがある場合は掻かないような痒み止めも使用します。
・水疱ができる状態には、水分代謝を改善する<利湿剤>を用い、水疱のをなくする。
・乾燥が激しい場合には<補血剤>を内服して中から保湿を助ける。
・炎症が酷く、化膿を伴う時は<清熱解毒剤>を用い、炎症を改善する。
とともに、外用の軟膏を症状に合わせて使い分けします。

手湿疹の漢方処方例

瀉火利湿顆粒  加味逍遥散  五涼華

※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。

※その他にもたくさんのケーススタディがありますので、ブログ内で検索してみてください。

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