「脱毛・薄毛の症状と漢方薬」

脱毛脱毛の原因は、遺伝的要素、加齢、副作用、皮膚の影響によるものなどが主です。脱毛には、男性型脱毛症(男性ホルモン増加と遺伝性)、女性型脱毛症(男性ホルモン増加)、中毒性脱毛症(薬の副作用)、円形脱毛症(自己免疫疾患と関連)があります。

脱毛・薄毛の中医学的考え方

漢方では、「髪は血の余り」と考え、皮膚の栄養が不足し、頭皮が血虚状態になったところに病的因子が加わって起こるとします。そのため補血剤を中心に、血の流れを良くし、気の流れを良くする、ストレスを緩和する処方などを組み合わせます。

脱毛・薄毛のケーススタディ

抜け毛

髪のトラブルは、抜け毛、白髪、薄いなど、女性から多くの相談を受けますが、男性でも同様の悩みがあります。

原因は、ストレスによる円形脱毛や、産後や貧血による<血虚>、血流不良による毛根の栄養不足、男性の場合の<腎虚>によるものなど、様々です。そして、漢方薬をお使いいただいて、改善が早い方や、なかなか変化がない方など、個人差もあります。

今日お越しいただいた23歳の男性、髪が全般に少なく、頭頂部が特に気になるとのこと。脂性でもなく、むしろ寒がりで女性でなくとも<婦宝当帰膠>による<補血>があうタイプでした。また、少し補腎をあわせたほうがよいので<何首烏>という生薬を紹介しました。

髪は1ヶ月に1センチ程度しか伸びませんので、3ヶ月以上半年程度の変化を見ていく必要があります。

貧血と疲労倦怠感

女性には貧血の方が多く見られます。
37歳の女性Mさん、貧血でHBが9.5しかなく、また疲れやすく、脱毛が多いので相談に来られました。

イスクラ婦宝当帰膠(いすくらふほうとうきこう)冷え症で、胃腸が弱く、立ちくらみがあり、生理の時は鎮痛剤を使っておられました。漢方で<気血両虚>の状態でしたが、まずは疲労倦怠感を改善したいとのことで、<ケイギョク>をお使いいただきました。

2週間後来られたときは、朝起きが楽になり、睡眠が良くなり、生理痛も楽になって鎮痛剤を使わなくても良かったとのことでした。短期間にこれだけ改善すると、本当に嬉しいものです。

今回お使いいただいたケイギョクは、人参と地黄を主成分とする製剤で、漢方では主に<肺腎陰虚>に使うのですが、その他、朝が起きられない方の漢方薬として喜ばれています。

※その他にもたくさんのケーススタディがありますので、ブログ内で検索してみてください。

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