「腎臓病の症状と漢方薬」

腎臓病には、腎炎、腎盂腎炎、腎不全、遊走腎などがあり、自覚的症状が出にくい疾患でもあります。尿検査やエコーCTなどの画像検査、内視鏡検査などで確定診断されます。

腎臓病の中医学的対処法

漢方では病名でなく、症状や検査結果を参考に処方します。主に腎機能を高める補腎薬、水毒がある場合は利水剤を、腎の血流をよくする活血薬や、体内の老廃物排出を促進する便通薬などですが、生薬の種類によってはクレアチニンが上昇するなどのケースもあり、また生薬によって血液中の成分が影響を受けたりしますので、注意が必要です。また透析を受けている方の、様々な不快症状の改善には漢方が適応します。

腎臓病のケーススタディ

社内研修会:慢性腎臓病

6年前から元病院長の橋本先生にお願いして、現代医学の基礎知識から専門的なことまでじっくり学ぶ機会を作ってきました。数えて第21回になりました。今回のテーマは「慢性腎臓病」(略してCDKシーケィディと言うそうです)。現在、

  1. 世界的に腎透析患者が増加していること
  2. また糖尿病性の腎症からの末期腎不全が全世界に増加している 。
  3. CKD(慢性腎臓病)の発症には糖尿病などによる動脈硬化が影響している。
  4. CKDではCVD(心血管疾患)の発症と関連があり、入院および死亡の危険性が高く、国民の健康を脅かしている。

と世界腎臓病学会が警告しているのです。

つまりCKD(慢性腎臓病)によってCVD(心筋梗塞、心不全および脳卒中)の発症率および死亡率が高くなるのです。とても怖いですね。

CKD発症リスクは高齢、遺伝、検診で腎機能の異常をいわれた方、高血圧、糖尿病の方、肥満、膠原病の方などが上げられます。最近言われていますメタボリックシンドローム(MetS)の方は要注意です。当てはまります方多いですね?!!

CKD(慢性腎臓病)は検尿で尿蛋白が出ている方。糸球体濾過量(GFR)が60ml/min/1,73㎡のかたがCKDと診断されるそうです。この数値はみなさんが血液検査される項目の中で「血清クレアチニン」の数値がわかれば当店でGFR(糸球体濾過量)を計ることが出来ます。気になる方は検査データをお持ちください。

これからは「CKD」の言葉が皆さんの「耳」に「目」に付くことでしょう!!
新しい医学知識を身につけ、とても勉強になった1日でした。

※その他にもたくさんのケーススタディがありますので、ブログ内で検索してみてください。

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