「シミ・そばかすの症状と漢方薬」

シミ・そばかすしみとは、主に女性の顔面に生じる地図状の色素班をいい、原因はメラニン色素によるものです。日光によりメラニン細胞はメラニンをたくさん作り、皮膚が濃くなりますが、これの一部が沈着し、年令とともに増加する傾向があります。

漢方ではこれを肝班といい、皮膚に血液と栄養を補う補血薬や、末梢まで充分に血を流す活血薬を用いますが、原因がストレスにある場合も多く、この場合は気のめぐりをよくする疏肝理気剤も必要となります。また、昔から「ヨクイニン」が肌を美しくするといわれ、これらに加えて用いると良いようです。

シミ・そばかすの漢方処方例

婦宝当帰膠  桂枝茯苓丸  逍遥丸  加味逍遙散

※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。

シミのケーススタディ

体の中から美しく

「この頃顔にシミが出て、気になります」との女性の相談をよく受けます。いろいろな化粧品を使ってメイクをするものの、やはり体の中から美しい肌を作りたいと願う人は多いようです。

漢方ではシミを「肝班」といいます。額や頬、目の下などにでき易く、褐色や黒ずんだ色素班として見られます。更年期やストレスのたまりやすい人に多く現れる傾向があります。皮膚は内臓の鏡とも言われ、内臓の機能と関係があります。シミを肝班ということからも、「肝」と何らかの関わりがあると捉えています。漢方医学では、肝には気血の流れを調節しスムーズにする大切な役目があります。ホルモンが失調したりストレスが溜まると、肝の働きが鈍くなり、気血を巡らすことができなくなります。つまり皮膚に栄養が行き届かなくなり、肝班が生じてくるのです。

西洋医学でシミの治療にはビタミンCが大量投与されますが、結石ができやすいなど感心しません。

婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)漢方薬では、気の流れをスムーズにする柴胡や薄荷と、血液の流れを良くする当帰や芍薬が入っている逍遥丸がよく使われます。またホルモンのアンバランスとも関連があるので、内分泌機能を強める六味丸なども必要となってきます。さらに当帰芍薬散、桂枝茯苓丸などもよく使われます。

食生活では、野菜を多く摂り、甘いものは控え、便通をよくすることが大切です。最近では、チベットの清流沿いに群生するグミ科の沙棘の実から取れるオイルが美容美肌によいとされ、お肌の老化予防によく使われています。

海外で活躍する日本人

海外で活躍する日本人、といってもビジネスマンではなく、現地の人々の援助をするボランティア団体やNGOなどの人たちは大変多くおられます。彼らは劣悪な環境の中でハードな仕事をこなしていて、頭が下がる想いです。

27歳女性、海外指導員として今までも世界中に行ってこられましたが、今回アフリカに行く直前に体調異常を発見、とりあえず飛行機をキャンセルして日本で精密検査をすることになりました。あわせて体調を整えたいと相談に来店。

イスクラ逍遥丸(いすくらしょうようがん)冷え症が強く、シミや吹き出物など肌荒れもありました。長い間の疲労とストレスによるものと考え、<婦宝当帰膠>と<逍遥丸>を使っていただきました。それから10日後に来店された時は、見た目にも肌は美しくなり、吹き出物も消え、身体も温かくなったとのこと。短期間で予想以上の効果がありました。

そして検査結果は心配するほどのことは無いので、今後半年後毎に定期検査をすればよいということになり、早速アフリカ行きの手配をされました。

今回をきっかけに、ときには『自分の身体にも眼を向けること』が大事だと知っていただきました。

※その他にもたくさんのケーススタディがありますので、ブログ内で検索してみてください。

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