「妊娠力を高める生活改善」

その4 ストレスを減らす

ダイエットに注意ストレスが
不妊の原因?

最近はストレスが不妊に影響を及ぼしていると言われています。「赤ちゃんが欲しい」と願いながらなかなか授からないこと、基礎体温表をつけて一喜一憂すること、周りのお友達がどんどん妊娠されていくこと、お舅お姑さんからプレッシャーをかけられることなど、ストレス源はさまざまですが、ストレスが原因で月経周期を乱し、より妊娠を遠ざけている場合もあります。

ストレスと生殖機能

ストレスを受けると、脳の脳幹にある視床下部からCRH(副腎皮質ホルモン放出ホルモン)というホルモンが分泌されます。 また同じく視床下部からはGNRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)が出されます。これが下垂体に作用して、ACTHあるいはFSH・LHの分泌を促します。
ストレスを感じた脳は緊急事態に対処する生体反応を優先し、生殖機能を含む生命活動を犠牲にします。つまりストレスが強くなるとその対応でいっぱいになり、生殖ホルモンのコントロールがうまくいかなくなるのです。卵巣の反応も鈍くなってしまい、排卵障害や無排卵にもなってしまいます。

精神的ストレスは月経周期を不規則に

怒り、悲しみ、憂鬱、不安、イライラなどの精神的ストレスは性腺軸の乱れをおこし、基礎体温表(BBT)上に現れてきます。
ストレスを受けると月経周期が不規則になりやすく、BBTも低温期は不安定になり、卵の成長にも影響します。卵巣、卵管もストレスを受けると血流が悪くなります。 高温期も波状になり不安定になります。黄体ホルモンのバランスが悪く、着床しにくく流産しやすくなります。
ストレスは避けられないものの、上手に解消できないと妊娠しにくい身体にしてしまいます。それぞれに合ったストレス解消法を見つけることが大切です。