「妊娠力を高める生活改善」

その2 肥満を予防する

不妊と肥満の関係

不妊と肥満の関係一般に肥満の女性は、原発性・続発性不妊のリスクを増加させると言われています。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断された女性には肥満が多いとも言われています。
(※『不妊ガイドライン』からの紹介です。)

BMI(ボディマス指数)からわかること

BMIが30以上の女性

妊娠までの時間がかかり、自然流産のリスクが増加します。

BMIが29を超える女性

体重を減らすと排卵の可能性が高まり、結果として妊娠する可能性が高くなります。

BMIが19未満で無月経or月経不順の女性

体重を増やすと妊娠の可能性が高まります。

BMIが25〜27.9でPCOSがある女性

排卵誘発によって自然流産のリスクが増加します。
体重が過少で排卵誘発を必要とする場合は、IUGR(子宮内胎児発育遅延:36週で 2300g以下の胎児)の子供が増えると言います。
男性の肥満と不妊の間には証明された関係はないようですが、肥満は一般的な健康の悪化の原因となることから、精子運動率の悪化やDNAフラグメントの増加と関係があると言われています。

BMIが25以上の男性

正常運動精子の数が減少すると言われています。
中医学的に見ても、肥満は「痰濁阻滞」「お血」は万病の元になります。それぞれの体質(気虚タイプ、気滞タイプ、湿熱タイプ、お血タイプ、あるいは混合タイプ)に合わせて未病対策が必要です。

*BMIとは、身長からみた体重の割合を示す体格指数
BMI = 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
標準BMI=22 25以上=肥満 
25未満18.5以上=普通 18.5未満=やせ
体重÷身長の二乗が22の時、病気になる確率がもっとも低いという疫学調査から導き出されました。