当店実施の漢方セミナー
ショウブ /サトイモ科 /菖蒲根
日本で一般に菖蒲と言われている物にはアヤメ科のハナショウブ、サトイモ科のショウブがある。薬用にするのはサトイモ科の植物である。サトイモ科の菖蒲にも、白菖蒲と石菖蒲の2種類あり、石菖蒲をよくつかう。石菖蒲は岩場などに群生し花は3〜5月に咲く。白菖蒲は池沼の水辺自生し花は5〜7月にさく。ショウブは強い香りがあり葉が剣状のため古くから魔よけとして用いられて来た。端午の節句にショウブを軒に挿したり、入り口にヨモギを吊るしたり、菖蒲湯にする風習があるが、他の一説としては、田植えする早乙女を邪気から守るためとも言われている。
【採取時期】
根茎を秋に採取し陰干しする。(香りが有るうちは使用可能である)
【用法】
菖蒲根、3〜6gを1日量として煎じ、お茶代わりにのむ。(健胃、発熱)
菖蒲根、根をおろしたものを患部にすり込む(打ち身)
うどん粉や薄荷をまぜて患部に貼る(歯痛、関節痛)
新鮮な葉(ショウブの鮮葉)を湯船に入れて香りを楽しみ、神経痛、
リュウマチ、肌荒れに用いる。
《性 味》 辛・苦・温
《帰 経》 心・脾・胃
《効 能》
開竅…意識障害などに。
健脳…狂躁状態、健忘、痴呆などに。
開胃…胃部不快感、胃痛などに。
聡耳…耳鳴り、難聴などに。
《成 分》 芳香性成分の精油、アザロン、セスキテルペンなどが含まれている。
《漢方薬》
安神定志丸(怖がり、不眠、精神不安に用いる)
菖蒲瀉心湯(意識障害、うわごとなどに用いる)
菖蒲六味飲(食欲不振、胸腹部が張るなどの症状に用いる)
開噤散 (腹痛、下痢、食欲不振に用いる)

