当店実施の漢方セミナー
漢方 Q&A
漢方とは?
中国で発祥した医学が西暦414年に日本に伝わり、独自に発展した『日本の伝統医学』で、『漢方』という名称はわが国独自のものです。明治維新後は、西洋医学に携わる医家を「蘭方医」と呼び、中国系医家を「漢方医」、使用する薬剤を「漢方薬」と呼んでいました。
漢方薬の種類(剤形)は?
本来の望ましい使用方法によって名付けられ、・煎じた方がよい薬は、葛根湯や小柴胡湯のように「○○湯」という
・丸剤のほうがよい場合は、八味丸のように「○○丸」という
・生薬粉末が良い場合は、当帰芍薬散のように「○○散」という
エキス剤は、漢方薬原料を大きな釜で煎じ、濃縮し、粉末にしたもので、長期間保存が可能となりました。これをお湯に溶かして飲むと煎じ薬に近くなり、味や香を充分に味わえます。また、胃酸の分泌を高め、吸収がよくなります。
漢方薬、民間薬、西洋薬の違いは?
漢方薬 :
独自の医学体系理論を修得した専門家が、特定の診断基準(望診、問診、聞診、切診など)によって診断し、複数の生薬を配合して作るもの。原料は、自然界の草根木皮や動物(例えば海馬など)や鉱物が使われています。
民間薬:
その地で発見され、経験的に伝承されてきたもので、多くは単味(1種類)の薬草が使われます。(例えばゲンノショウコ、ドクダミなど)
西洋薬:
上記の自然薬に対し、西洋薬は化学合成品がほとんどです。
漢方薬と中成薬はどうちがうか?
中国の医学理論(中医学)によってつくられた中国の漢方薬を「中成薬」と表記しています。漢方薬は日本漢方薬と呼ばれることが多く、日本独自で発達、継承されてきたものが多く、区別されています。
漢方は、急性病と慢性病のどちらに使えるか?
急性病では、例えば風邪、胃痛、膀胱炎、便秘等の症状に対し、きわめて短時間で効果が現れます。慢性病では、腎炎、肝炎、リウマチ、免疫疾患などで長期にわたって治療をする場合、病気と闘う力(扶正去邪)をつけてくれます。
それぞれの状態に、柔軟に対応できるのが特徴です。
漢方薬に副作用はないか?
漢方薬を決めるとき、『証』の決定、『弁証』に誤りが無ければ、副作用はありません。病名で漢方薬を決めると誤った処方になりがちです。時々、病気が治っていく途中で反対に症状が悪化することがあります。暝眩反応といい、一種の好転反応で、副作用ではありません。
漢方の科学性
漢方の『証』の判断、『う血』の概念、煎じ薬の成分分析など、最新の化学で研究は進められていますが、未解明の部分はまだまだ多く残されています。
漢方の本質はなにか?
『聖人は己病を治せず、未病を治す』と言われるように、漢方の本質は未病(予防)の医学です。
漢方を否定する医師がいるのはなぜか?
明治以前は漢方医が日本の医療を支えてきましたが、明治政府によって医事制度が急転し、西洋医学一辺倒になったため、医師が漢方を学ぶ機会がなかったのですが、最近は医学教育の中で「漢方講座」が設けられています。
漢方薬はいつ飲むのか?
一般的に、食前または空腹時に服用します。それは、有効成分の胃における吸収効率を高めるためと、食物や新薬との相互作用の回避をするためです。空腹時に飲みにくい人は、食後でも問題ありません。
漢方薬と西洋薬をいっしょに飲んでも良いか?
原則的には一緒に服用しても問題はありませんが、別々のほうが無難です。また、高血圧の薬や安定剤、ステロイド剤は急にやめないようにしてください。
どの位の期間飲めば効果がでるか。またどれくらい時間がかかるか?
風邪では服用直後、遅くても20分以内で効果が現れます。慢性疾患では、なんらかの症状改善が見られるのに1ヶ月を要します。また、体質改善では年単位で服用することもあります。
漢方薬が効く人と効かない人の区別はあるか?
患者の体質、症状を正確に観察して『証』をつかみ、なぜその症状が起きているのか弁証して処方を決定していきます。最初から効く、効かない、の区別はありません。
ガン、糖尿病、高血圧などの成人病にはどうか?
漢方薬は体質を変えながら効果を発揮し、痛みの緩和や合併症の予防にも効果があります。ガンの場合は、自然治癒力を高めたり、西洋薬の副作用を軽減する働きも期待されます。糖尿病の場合は、合併症の予防に、高血圧の場合は血管系を守ることに重点をおきます。
漢方の理論にはどのようなものがあるか?
漢方の理論には、「陰陽論」「五行論」「気血水論」「臓象論」があります。
「京都」と漢方の関わりは?
日本最古のお薬園が亀岡医王谷に、日本最古の医学書が京都仁和寺に、日本最古の人体解剖が六角獄舎でと、京都は日本医学史にとって関わり深いところです。
漢方薬は保険が効くのか?
医師の処方で出される漢方薬は保険が適用されます。現在、138処方が適用になっています。
漢方薬と鍼灸治療の関連は?
漢方薬は内治(内側から治療する)で、鍼灸治療は外治(外から治療する)と言われ、内外治療は理想的な治療形態です。
鍼は痛く、灸は熱くないのか?
鍼灸の技術上の問題を除くと、痛くないのが基本で「蚊が刺すが如し」といわれます。灸は、昔のように跡がつくまでせず、皮膚に傷つけないのが基本です。鍼の上から灸をしたり、熱くなったら取り除く方法もあります。
鍼灸は保険が効くのか?
医師の「同意書:針灸治療に移行する同意」があれば、保険適用されます。但し、回数や期間の制限があり、低治療費であることなど、充分ではありません。

